2010年7月18日日曜日

間を取って話す

富山県民会館の「話し方教室」の8回目を開講しました。
学習テーマは「間を取って話す」でした。
日本画や書の世界に「余白の美」という概念があります。
絵や書は、作品の本質部分もさることながら、余白部分も、
作品としての美しさの重要な構成要素なのです。
人前で話す時にも似たようなことが言えます。
声に出して話している部分はもちろん話しの主役です。
そして、話していない無言の部分も、話しの説得力を
左右する重要な役目を持っているのです。
大勢の人の前で説得力を持って話すには、「間」が
適切で聴きやすいものになっていることが肝要です。
では、適切な「間」とは、どんな「間」でしょうか。
長さの問題ではありません。話し手と聞き手が
それぞれの気持ちと理解度を一にしている・・・
いわば”阿吽の呼吸”の問題なのです。
話し手の感性と聞き手を思う気持ちが重要です。
「間」の取り方は、調和のとれた話し方をするために
意識しなければならない「余白の美」の追求なのです。
あなたの受講をお待ちしています。
kurata2347@gmail.comへご連絡ください。

2010年7月4日日曜日

短いセンテンスで話す

鞍田朝夫「話し方教室」の今年度7回目の教室を開きました。
「短いセンテンスで話す」が今回の学習テーマでした。
センテンスとは、まとまった内容を表現し言い切りとなるもの、
つまり、主語から述語までの一節を言います。
センテンスが長すぎると、聞き手は話を理解し終えるまで
緊張感を持続しなければなりません。話しが間延びしたり、
聞き手をイライラさせてしまったりすることになりがちです。
人前で話すときは、短いセンテンスを積み重ねるように
心掛けることが大切です。主語と述語との間をなるべく短くし
“言いたいことをそのつど言い切る”ようにしてみましょう。
「~けれど、~けれども、~ですが、~でして」などの表現は
連発しないことが肝心です。なるべく読点「、」を少なくし、
句点「。」の多い話し方を意識して実践してみましょう。
また、修飾語を重ね過ぎるとセンテンスが長くなり、
話しがわかりにくくなりがちです。分解して話しましょう。
二重否定や三重否定は混乱のもとです。避けたいものです。
短いセンテンスで話すようにすると、歯切れよく話す、
わかりやすく話す、そして、上がらないで話すことにも
つながります。
あなたも、教室に参加して実践訓練をしてみませんか。
鞍田朝夫「話し方教室」は、富山県民会館で毎月2回、
第1日曜日と第3日曜日の午前10時から開いています。
関心のある方の受講をお待ちしています。