2015年12月1日火曜日

夢の追求、思いの実現

友人に、積年の思いの実現をめざして頑張っている人が
います。ASEAN諸国で現地の若者達に日本語を教える
ことを夢見て派遣教師の採用選考に挑戦中です。聞けば、
役職定年を機に会社を退職した後、日本語教師の資格を
取得し一昨年までロンドンの日本語学校で教鞭を執って
いたということです。そして、今また新たな夢の追求を始め
思いの実現に挑んでいるのです。敬服します。
高校時代の弁論ユネスコクラブで培った弁論術の鍛錬や
ユネスコ精神に基づく様々な奉仕活動の経験が退職後の
挑戦の原動力になっているのでしょう。若き日に芽生えた
思いが色褪せない潜在意識となっていたのでしょう。
米国で活躍した心の科学の研究家ジョセフ・マーフィーが
発見した法則によれば、強く思い描いた夢や願望は必ず
実現するといいます。いわゆる、マーフィーの法則です。
「強く願うことは、必ず口に出して、毎日、自分に向かって
宣言するように習慣づける。その願望は潜在意識に刻み
込まれ、やがて、その願望は絶対に叶う。ただし、心底、
本気で、真剣に、微塵の疑いや迷いもなく願うこと。潜在
意識の偉大な力が、その願いを実現してくれる。諦めて
しまわなければ、願いは必ず現実になる」というのです。
マーフィー博士が説いた潜在意識の法則です。
思いの強さが事の成否を左右するということなのでしょう。
件の友人は、先月行われた一次選考をパスし、今月予定
の二次選考の面接に備えて準備中です。激励と敬意の心
を込めてエールを送りたいと思います。
鞍田朝夫「話し方教室」にも、上手に話せるようになりたい
という志を持った人達が大勢受講しています。夢の追求と
思いの実現に真剣に取り組んでいます。あなたも参加して
みませんか。関心のある方の受講をお待ちしています。
12月の教室は、6日と20日に開講します。いずれも午前
10時から12時まで富山県民会館608号室で開きます。
事前の教室見学を歓迎します。☎076-431-3248にお電話
いただければ幸いです。



2015年11月1日日曜日

サヨナラ(さようなら)・・・の深意

先日観た映画「マイ・インターン」の中に「サヨナラ」という
日本語の別れの挨拶が交わされるシーンがありました。
ニューヨークのファッション通販会社のシニア・インターン
を演ずるロバート・デ・ニーロが、アン・ハサウエイ演ずる
若い女性オーナーを会社の運転手として自宅まで送った
玄関先で、「サヨナラ」と優しく声をかけるのです。彼女は
悩みを押し隠した作り笑顔?で「サ・ヨ・ナ・ラ」と返します。
二人に、日本語の「サヨナラ」をあえて言わせた制作者の
意図は?想いは?・・・「サヨナラ」という言葉の持つ深意
について考えてしまいました。
サヨナラ(さようなら)の語源は、「左様なら」「左様ならば」
とされています。大辞林によれば「左様ならば(それでは)
これにてお別れいたしましょう」の意、別れる時の挨拶の
言葉とあります。さらに調べてみると、元々は、「そうなら
ねばならぬのなら」という諦めと覚悟がより強いかたちで
内包された言葉として使われていたようです。 
かつて、「さようなら」の意味に甚く感動した人がいました。
大西洋横断単独無着陸飛行のチャールズ・リンドバーグ
の妻アン・リンドバーグです。アンが、「さようなら」という
言葉について「なんという美しいあきらめの表現だろう」と
書いていると、随筆家・須賀敦子著「遠い朝の本たち」の
中で紹介されています。
アンにとって、「さようなら」と言葉を交わしながら、別れの
現実を不可避な諦めとしてそのまま受け入れようとする
日本人の潔さと覚悟は感動的だったのでしょう。
映画「マイ・インターン」の中で交された「サヨナラ」もまた、
感動的でした。言外に不可避な諦めを連想させ、時には
試練も甘受すべきことを諭し諭される二人の絆の深まり
を予感させて、とても心地いいシーンでした。
日々何気なく口にする言葉についても、その言葉の持つ
深意とその重みを理解しながら使いたいものです。
鞍田朝夫「話し方教室」は、人前で話す時の言葉選びを
鍛える訓練の場です。関心のある方のご参加を期待して
います。原則、毎月第1日曜日と第3日曜日の午前10時
から12時まで富山県民会館608号室で開講しています。
今月は、きょう1日と15日に開きます。見学大歓迎です。
事前に☎076-431-3248にお電話いただければ幸いです。

2015年10月1日木曜日

下期のスケジュールと学習テーマ

今年度の鞍田朝夫「話し方教室」は、3月にリニューアル
オープンした富山県民会館で開講しています。
以下、下期のスケジュールと学習テーマをご案内します。

10月 4日・・・初めてのスピーチで話す
10月18日・・・いい切り出しと結びで話す
11月 1日・・・突然指名されて話す
11月15日・・・筋道を立てて話す
12月 6日・・・簡潔に話す
12月20日・・・ネタを集めて話す
 1月17日・・・絵を描くように話す
 1月24日・・・三段階話法で話す
 2月21日・・・正しい敬語で話す
 2月 7日・・・起承転結で話す
 3月 6日・・・5W1Hで話す
 3月20日・・・エピソードで話す

欧米では学校でディベートの時間があり、日常的に相手と
議論する練習をしているといいます。学校生活の中で日々
自然に話し方を鍛えているのです。一方、日本の学校では
取り立てて”話し方を学ぶ”ということがないように思います。
声の出し方、言葉の選び方、そして、話の筋の立て方など
話し方の基本は、一朝一夕に身に付くものではありません。
日々の訓練が物を言うのだと思います。
鞍田朝夫「話し方教室」は、話し方を鍛える訓練の場です。
関心のある方のご参加をお待ちしています。見学歓迎です。
事前に、☎076-431-3248にご連絡いただければ幸いです。
10月の鞍田朝夫「話し方教室」は、4日と18日の日曜日に
開講します。午前10時から12時まで富山県民会館608号
室で開きます。教室の要項は、富山県民会館ホームページ
の文化教室一覧に添付掲載してあります。ご参照ください。


2015年9月1日火曜日

しゃべることと話すこと

しゃべることと話すことは、少し違った能力のように思います。
例えば、喫茶店での友人同士の会話で中心的にしゃべって
いた能弁な人が、改まった席での挨拶で期待に反して訥弁
だったということが間々あります。おしゃべり上手が必ずしも
話し上手とは限らないということなのでしょう。トーキングする
こととスピーキングすることは別物なのかもしれません。
「しゃべる力」は、その人が生来持つ資質ともいうべき能力を
いうのだと思います。これに対し、「話す力」は、不断の努力
と訓練によってのみ身につけることができる力をいうのだと
考えます。いわゆる“技”とも呼ぶべき能力なのでしょう。 
鞍田朝夫「話し方教室」は、スピーチや挨拶、プレゼンなど、
人前で言いたいことをしっかり伝えるのに必要な「話す力」を
身につけることを目標にしています。
「話す力」をつけるのに有効な訓練に「話し読み練習法」が
あります。書かれた文章を話すように読み、読むように話す
練習法です。新聞や雑誌などの記事を人に話すように読ん
でみるのです。普通体の文章を丁寧体に変え、長い文章は
複数の短文にし、難しい言葉は言い換えたり意味を補ったり
しながら読むのです。
繰り返し練習しているうちに話し方の基本が身につきます。
何度か同じ文章を話し読みしてみて文章への理解が深まり
自信が出てきたら、自分の言葉で自分らしい表現で話して
みましょう。話す力が確実に向上し、話し方が格段に上達
することと思います。
9月の鞍田朝夫「話し方教室」は、6日と20日に開講します。
午前10時から12時まで富山県民会館608号室で開きます。
学習テーマは、6日が前述した「話し読み練習法で話す」で、
20日は「話材を整理して話す」です。
教室の見学(無料)、大歓迎です。関心のある方は事前に、
076-431-3248にお電話いただければ幸いです。



2015年8月1日土曜日

コラムの音読

鞍田朝夫「話し方教室」では、声を出す新たな契機として
新聞のコラムの音読に取り組んで貰っています。新聞の
コラムは、話し方を磨くのに格好の音読教材だと考える
からです。
話し方で大切なのは、声の出し方、言葉の選び方、話の
筋の立て方です。新聞のコラムの音読は、それを日々の
習慣にすることで、効果的な発声発音練習になります。
加えて、活字を目で追いながら文意や情景を脳裏に思い
浮かべることで、思考力や想像力を養うことになります。
また、使われている言葉を噛みしめることで、言葉選びを
倣い、自らの表現語彙を充実させることにも繋がります。
そして、もっとも有意義なのは、ベテランの記者が推敲に
推敲を重ねて書き綴った記事の構成から、短いスピーチ、
例えば、3分間スピーチの典型を学ぶことになるのです。
新聞のコラムは、ほとんどの場合、短い文章を積み重ね、
起承転結を考えてコンパクトに書かれています。新聞の
コラムを繰り返し音読することによって、自らの文章力を
磨くことにもなるのです。そもそも、書くこと、読むことは、
話すことの原点です。コラムの音読は、話し方を鍛える
最善の訓練機会にできるのです。
鞍田朝夫「話し方教室」では、その日の講習の結びとして、
出席している受講生全員で声を揃え、地元紙のコラムを
音読して貰っています。一日の講習の”整理体操”として、
取り組んで貰っています。
さて、8月の教室は、あす2日と第4日曜日の23日に開講
します。2日が「口癖を直して話す」、23日が「間を取って
話す」を学習テーマに、午前10時から12時まで富山県民
会館608号室で開きます。
関心のある方はぜひ覗いてみて下さい。見学大歓迎です。
☎076-431-3248、又は、kurata2347@gmail.com
事前にご連絡いただければ幸いです。

2015年7月1日水曜日

習うより慣れよ

先日、久しぶりに結婚披露宴で乾杯の発声と挨拶をしました。
緊張しました。ちゃんとやらなければ・・・という思いが強すぎた
かもしれません。緊張の実感を意識しすぎ、だんだん口の中が
乾いてきて、歯切れの悪い挨拶になってしまいました。
一般的に、人前で話す時に緊張する原因はいくつかあります。
失敗することへの不安がある場合、逆に、いいところを見せた
いという気負いがある場合、事前の準備や練習が十分でなく
自信が持てない場合、などです。
緊張感が高じると、手足や声が震え頭の中が真っ白になって
言いたいことが十分に言えなくなってしまう状態になることが
あります。いわゆる“上がる”という状態です。
人前で話す時には、誰でも多かれ少なかれ緊張するのです。
問題は、緊張していることを自覚しつつ言いたいことをきちん
と言えるかどうかです。できれば、普段から緊張する体験を
数多くしておくことが肝要です。緊張する体験を何度もしている
うちに、「緊張するのはいつものこと」と、自分の不安を認める
ことができるようになります。その「いつものこと」という自覚の
積み重ねが、そのうちに、「いつものことだから大丈夫」という
気持ちに変わっていくのです。緊張している実感に慣れている
ことが大切なのです。
鞍田朝夫「話し方教室」では、毎回、受講生に短いスピーチを
実践してもらっています。事前にしっかり準備し十分に練習を
した上で2分間のスピーチをしてもらっています。たかが2分、
しかも小人数の人前ですが、緊張することだろうと思います。
しかし、緊張していても言いたいことをきちんと話せるように
なってもらうことが教室の目標です。何かを身につけるには、
数多くの経験を積んで”慣れる”ことが最善の道なのだろうと
思います。「習うより慣れよ」なのです。
7月の教室は、5日と19日の日曜日に開講します。テーマは、
5日が「上がらないで話す」、19日が「話しかけるように話す」
です。午前10時から富山県民会館の608号室で開きます。
関心のある方の見学を歓迎します。事前に、076-431-3248に
お電話いただければ幸いです。




2015年6月1日月曜日

達人の慧眼と探究心

一芸に秀でた人には、何事においてもその本質を見抜く力と
それを探究する心が備わっているのでしょう。
先月1日、このブログで取り上げた「越中おわら節」の達人で
民謡名人の竹氏修さんからハガキを貰いました。ブログへの
投稿が事後報告になってしまったことに対し失礼をお詫びし、
掲載への承諾を請う私の往信に対する返信でした。
文面には、「私、話し方と云うと『しゃべり』方を連想しますが、
最近ようやく気がつきました。話し方⇒文章の作り方、組み
立て方なのですね。これからは少しでもその辺に意識を働か
せて行きたいと強く感じました」という件がありました。
まさに、諺の「一芸は道に通ずる」を彷彿させる一文でした。
何かひとつのことに奥義を極めると、他の事柄についても
道理と精神が理解できるようになるということなのでしょう。
「越中おわら節」の歌唱に求められる高音を鍛錬で作り上げ、
息継ぎを許さない難しい節回しを身につけ、それを維持する
為に「決して逃げないこと」を信条としてきた竹氏さんだから
こそ実感できた話し方の本質なのだろうと納得しました。
確かに、話すこととしゃべることとでは本質的な違いがあり
ます。人前で話す時には、少し改まった話し方になります。
そして、その際に大切なのは、声の出し方、言葉の選び方、
話の組み立て方です。正しい発声発音、適切な言葉選び、
心の伝わる話の組み立てが、きちんと行われていることが
肝要なのです。
民謡も然り、なのでしょう。声の出し方、節回し、感情表現の
仕方など、鍛え抜いた先にようやく見えてくる究極の本質が
あるのだろうと思います。その本質を極めた達人だからこそ
の慧眼と探究心に倣いたいものです。
鞍田朝夫「話し方教室」、6月は、7日と21日に開講します。
学習テーマは、7日が「3分間で話す」、21日が「短いセンテ
ンスで話す」です。午前10時から富山県民会館の608号室
で開きます。関心のある方のご参加をお待ちしています。
入会前の見学を歓迎します。事前に076-431-3248へ
お電話いただければ幸いです。








2015年5月1日金曜日

鍛え続けていること

何事においても日々鍛え続けていることがとても大切です。
そして、常に鍛え続けていることによってしか極めることが
できない達人の境地があるのだと思います。
先月富山県民会館で聴いた竹氏修さんの越中おわら節は
鍛え続けてきた達人の至芸でした。竹氏さんは富山県内の
民謡界の重鎮の一人です。又、全国の郷土民謡界でも知る
人ぞ知る名人の一人です。平成24年には、日本民謡協会
最高位の名人位を授与され、これまでの鍛錬と精進が高く
評価されました。
その竹氏さんが、NHKの民謡のど自慢コンクールで全国
優勝してから50周年になるのを記念する節目の公演会が
先月開催されました。会場に響き亘る迫力の美声と巧みな
節回しに感動しました。日本一に輝いて半世紀を経た今も
当時と変わらない高い調子を維持して唄われる竹氏さんの
越中おわら節は珠玉でした。
越中おわら節は、上の句と下の句を一息で唄い切ることが
求められる、日本の数ある民謡の中でも屈指の難曲です。
生半可な努力で上手に唄える曲ではありません。ましてや、
超人的な高音で朗々と唄い切る力は、鍛え続けてきた者に
しか身につけることが叶わぬ至芸なのでしょう。竹氏さんに
よれば「声は出るもんじゃない。出すもの」なのだそうです。
その為の要諦は、やっぱり練習だそうです。
話し方も声の出し方が大切です。発声発音練習が要です。
かねてから、受講生の皆さんには新聞や週刊誌の音読を
勧めてきました。新年度は、声を出す契機として、これまで
の「口の体操」に加え、新聞のコラムの音読に取り組んで
もらっています。話し方は訓練と努力で鍛えられるのです。
新聞のコラムを毎日の習慣として音読していれば話し方を
日々鍛え続けていることになると考えます。
5月の鞍田朝夫「話し方教室」は3日と17日に開講します。
学習テーマは「ひとつだけを話す」と「わかりやすい表現で
話す」です。午前10時から県民会館608号室で開きます。
関心ある方の参加をお持ちしています。見学大歓迎です。
事前に、076-431-3248にお電話いただければ幸いです。

2015年4月1日水曜日

4月から富山県民会館で開講

新年度です。鞍田朝夫「話し方教室」は、今月から再び、
先月リニューアルオープンした富山県民会館で開きます。
人前で上手に話すのは易しいことではありません。しかし、
訓練と努力で話し方は必ず上達します。一緒に「話す力」
をつけるための努力をしてみませんか。
以下、今年度のスケジュール(予定)をご案内します。
4月 5日・・・・明るい声で話す
4月19日・・・・歯切れよく話す
5月 3日・・・・ひとつだけを話す
5月17日・・・・わかりやすい表現で話す
6月 7日・・・・3分間で話す
6月21日・・・・短いセンテンスで話す
7月 5日・・・・上がらないで話す
7月19日・・・・話しかけるように話す
8月 2日・・・・口癖を直して話す
8月23日・・・・間を取って話す
9月 6日・・・・話し読み練習法で話す
9月20日・・・・話材を整理して話す
10月 4日・・・初めてのスピーチで話す
10月18日・・・いい切り出しと結びで話す
11月 1日・・・突然指名されて話す
11月15日・・・筋道を立てて話す
12月 6日・・・簡潔に話す
12月20日・・・ネタを集めて話す
1月17日・・・・絵を描くように話す
1月24日・・・・三段階話法で話す
2月 7日・・・・起承転結で話す
2月21日・・・・正しい敬語で話す
3月 6日・・・・5W1Hで話す
3月20日・・・・エピソードで話す
鞍田朝夫「話し方教室」は、話し方を鍛える「訓練の場」です。
原則、毎月第1日曜日と第3日曜日午前10時から12時まで
富山県民会館608号室で開講します。
関心のある方のご参加をお待ちしています。見学大歓迎です。
事前に076-431-3248にお電話いただければ幸いです。


2015年3月1日日曜日

本番さながらに・・・

日本のプロ野球は、セパ12球団がそれぞれのキャンプを終えて
オープン戦が始まりました。本格的な球春の到来です。
朝日放送のアナウンサーをしていた時、高知県安芸市営球場で
行われていた阪神タイガースの春季キャンプやオープン戦を取材
したことがあります。江夏がエースで、田淵が4番バッターだった
頃のことです。始動の春にわくわくしたものです。
とりわけ、昭和49年のオープン戦では、彗星のように現れた掛布
の活躍ぶりに興奮しました。前年のドラフトで阪神に6位指名され
入団したばかりの無名のルーキーでした。その彼が、私用で欠場
した中軸選手の代役として出場した試合でヒットを連発、開幕1軍
入りを果たしたのでした。その後の活躍ぶりは周知の通りです。
掛布にとって、オープン戦での鮮烈なデビューはプロ野球人生を
決定づける運命の舞台だったのです。
ところで、オープン戦とは、さまざまな競技大会で公式戦の前後や
合間などに行われる非公式の試合のことです。日本のプロ野球で
は、公式リーグ戦の開幕を前に調整を目的にした交流試合として
本番さながらに行われています。
本番さながらの舞台は、それまでの練習の成果を試す調整機会
であり、確かな自信と潜在能力を引き出す絶好の訓練機会でも
あるのです。
かつて、結婚披露宴でのスピーチを目前に控えて本番さながらの
練習をしておきたいと久しぶりに教室を訪れた受講生がいました。
面識のある仲間の前で、人前で話す緊張感を自覚しつつ最後の
調整をしておきたいということだったのでしょう。もちろん、十分な
事前練習、十分な自主トレを積んでのオープン戦だったのだろう
と思います。
話し方の勉強にも、本番さながらに試してみる訓練機会があると
いいですよね。鞍田朝夫「話し方教室」を、事前練習の成果を試し
自信をつける訓練と飛躍の場にしてもらえれば光栄です。
3月の教室は、きょう1日と15日に開講します。学習のテーマは、
きょうが「ネタを集めて話す」、15日が「突然指名されて話す」です。
午前10時から昼12時まで富山県教育文化会館の5階会議室で
開きます。関心のある方は、ぜひ一度ご見学ください。歓迎します。
見学のご希望は、076-431-3248にお電話いただければ幸いです。
なお、4月からは富山県民会館608号室で開講します。

2015年2月1日日曜日

知らないことは・・・

間もなく春闘のシーズンです。春闘と言えば、一年ほど前に
新聞のコラムで取り上げていたアナウンサーの読み間違い、
誤読についての記事を思い出します。
若いアナウンサーがニュースで「春闘」を「ハルトウ」と読んで
いたということでした。
コラムでは「高度経済成長期には、労働組合が足並みを揃え
賃上げや労働条件改善等を経営側に求めていたが、近年は、
長引く不況から雇用維持が優先され、横並びの春闘方式が
見直されているようなので、春闘を知らない世代が出てきても
仕方がない。ただし、一般人ならともかく、正確な言語表現を
すべきアナウンサーが知らないでは済まされまい」と、苦言を
呈していました。同感です。
アナウンサーの現役だった頃、ニュースでの誤読がしばしば
問題になりました。誤読の原因は、知らないことを調べもせず、
誰にも聞きもせず、ただただ漫然と読んでいることにあります。
「春闘」を「ハルトウ」と読むということは、「春闘」という言葉を
知らないということです。知らないことは調べるべきです。人に
聞くべきです。
言葉に限らず、知らないことは誰にでもあります。問題なのは、
知らないことをそのままにしておくことです。日常生活の中で、
知らないことに遭遇しながらそのまま遣り過ごしていることが
多々あります。知らないという自覚と、それを調べてみる努力、
人に聞いてみる謙虚さが大切なのではないでしょうか。
件のコラムは「一字一句の表現が問われる立場だから、他人
事とは思われない。人のふり見て我がふり直せと肝に銘じて
いる」と結んでいました。元アナウンサーとして、話し方教室の
講師として、”他山の石”としたいコラムでした。
2月の鞍田朝夫「話し方教室」は、今日1日と15日に開きます。
学習のテーマは、「起承転結で話す」と「5W1Hで話す」です。
午前10時から富山県教育文化会館5階会議室で開講します。
関心のある方はぜひ教室をご見学ください。お待ちしています。
事前に、076-431-3248にお電話いただければ幸いです。

2015年1月1日木曜日

一日2つの“幸せ探し”

新年が明けました。嬉しいことの多い年にしたいものです。
かれこれ20年前から、一日の終わりにその日を振り返り、
嬉しかった事柄を2つ手帳にメモしています。感謝すべき
こと、幸運だったこと、満足したこと、ほっとしたことなど、
嬉しいと思った事柄を2つだけ選んで書き記してきました。
一日2つの“幸せ探し”です。
平成7年に新潟で聴いた五木寛之さんの講演をきっかけに
始めました。講演内容はよく覚えていませんが、「どんなに
つまらないことでも、一日の収穫として大事にし、手帖に
書いている」というような話だったかと思います。とっても
惹かれました。倣おうと思いました。
爾来、一日2つの”幸せ探し”を就寝前のささやかな習慣に
してきました。毎日毎日、幸せの実感を弄って文字にする
・・・そんな”幸せ探し”をひたすら続けてきました。
ドイツの哲学者ショウペン・ハウエルは、「幸せを数えたら
あなたはすぐに幸せになりますよ」と言っています。
確かに、幸せを数えてみること、それ自体に意義があるの
かもしれません。とりわけ、いいことがなかったと思える日、
そんな日でも「とにかく探す、探してみる」、そのことにこそ
意義があるのだろうと思います。
五木寛之さんの”新版生きるヒントのレッスン1歓ぶ”には、
「毎日がとてもしんどく感じられたころのことです。一日に
一回、どんなことがあってもよろこぶ。そう決心しました。
そしてそれを手帖に書くことにきめました。」と、あります。
私の場合、幸せが多くても少なくても必ず2つだけに絞り、
それぞれを20字前後の短文にして県民手帳の月間予定
表の欄に記入しています。20字前後の文章は、声に出す
と4~5秒です。ちょうど「一言」で言えるセンテンスです。
短いセンテンスで話すことを習慣にすることと言葉選びの
いい訓練にもなっているように思います。
鞍田朝夫「話し方教室」、1月は第1日曜日の4日は休講し、
新年最初の教室は、第3日曜日の1月18日に開講します。
学習テーマは、「正しい敬語で話す」です。
午前10時から富山県教育文化会館502号室で開きます。
関心のある方のご参加を期待します。見学、大歓迎です。
事前に、076-431-3248にお電話いただければ幸いです。