2015年9月1日火曜日

しゃべることと話すこと

しゃべることと話すことは、少し違った能力のように思います。
例えば、喫茶店での友人同士の会話で中心的にしゃべって
いた能弁な人が、改まった席での挨拶で期待に反して訥弁
だったということが間々あります。おしゃべり上手が必ずしも
話し上手とは限らないということなのでしょう。トーキングする
こととスピーキングすることは別物なのかもしれません。
「しゃべる力」は、その人が生来持つ資質ともいうべき能力を
いうのだと思います。これに対し、「話す力」は、不断の努力
と訓練によってのみ身につけることができる力をいうのだと
考えます。いわゆる“技”とも呼ぶべき能力なのでしょう。 
鞍田朝夫「話し方教室」は、スピーチや挨拶、プレゼンなど、
人前で言いたいことをしっかり伝えるのに必要な「話す力」を
身につけることを目標にしています。
「話す力」をつけるのに有効な訓練に「話し読み練習法」が
あります。書かれた文章を話すように読み、読むように話す
練習法です。新聞や雑誌などの記事を人に話すように読ん
でみるのです。普通体の文章を丁寧体に変え、長い文章は
複数の短文にし、難しい言葉は言い換えたり意味を補ったり
しながら読むのです。
繰り返し練習しているうちに話し方の基本が身につきます。
何度か同じ文章を話し読みしてみて文章への理解が深まり
自信が出てきたら、自分の言葉で自分らしい表現で話して
みましょう。話す力が確実に向上し、話し方が格段に上達
することと思います。
9月の鞍田朝夫「話し方教室」は、6日と20日に開講します。
午前10時から12時まで富山県民会館608号室で開きます。
学習テーマは、6日が前述した「話し読み練習法で話す」で、
20日は「話材を整理して話す」です。
教室の見学(無料)、大歓迎です。関心のある方は事前に、
076-431-3248にお電話いただければ幸いです。