2016年12月1日木曜日

ガ行音の鼻濁音と濁音

ガ行音の鼻濁音と濁音の使い分けが正しくできていない人が
ますます増えているように思います。気になります。
そもそも「鼻濁音」とは、「ガ、ギ、グ、ゲ、ゴ」というガ行の音を
「ンガ、ンギ、ング、ンゲ、ンゴ」という感じで、瞬間的に呼気を
鼻に抜いて発声する音です。例えば、「学校」のように言葉の
語頭にあるガ行音は、「ガ」と濁音で発音しますが、「小学校」
のように語中にある場合は、「ンガ」と鼻腔を使って柔らかく
ソフトに発音するのが「鼻濁音」です。アクセント辞典などには
半濁点(゜)をつけて「カ゜キ゜ク゜ケ゜コ゜」と表記されています。
ところで、中国、四国、九州地方などでは、そもそも鼻濁音を
発音する習慣がないようです。また最近、若い人達を中心に
東京など東日本でも鼻濁音を発音しなくなっているようです。
本来、富山県は濁音と鼻濁音を混同しない地域のはずなの
ですが、最近は鼻濁音で発音すべき言葉を濁音で発音する
人が増えているような気がします。当教室の受講生の中にも
鼻濁音を濁音で発音する人がいます。元アナウンサーとして
は少々気になるので発声発音練習の際に指摘し説明、指導
しています。
時代の傾向とは言え、日本語から柔らかく澄んだ美しい響き
の鼻濁音がやがて消えていくのではないかと考えると残念な
気がします。
一方では、鼻濁音を使いすぎる人が増えているのも現実です。
とりわけ、放送で活躍するアナウンサーやキャスターの中にも
濁音にすべきガ行音を鼻濁音で発音する人が結構いるのには
少々がっかりします。研修では、鼻濁音の習得を必須の技能と
して厳しい訓練を受けたと思われますが、男子学生(ダンシカ゜
クセイ)、高等学校(コウトウカ゜ッコウ)、途中下車(トチュウケ゜
シャ)、第15回(ダイジュウコ゜カイ)などなど、鼻濁音の誤用は
枚挙に暇がありません。「プロなんだから、ちゃんとしてよ!」と
叱咤激励したい気分です。
さて、12月の鞍田朝夫「話し方教室」は、第1日曜日の4日と
第3日曜日の18日に開きます。いずれも午前10時から12時
まで富山県民会館の608号室で開講します。学習テーマは、
4日が「話しかけるように話す」、18日が「絵を描くように話す」
です。入会前の見学を受け付けます。☎076-431-3248まで
ご連絡いただければ幸いです。

2016年11月1日火曜日

「見れる」「出れる」が多数派に・・・

日本語の乱れの象徴のように以前から問題にされてきた
「ら抜き言葉」が市民権を得つつあるようです。文化庁が
1995年度から複数の「ら抜き言葉」について浸透度合い
を定期的に調べているということですが、先頃公表された
2015年度国語世論調査結果によると、「ら抜き言葉」の
うち「見れる」「出れる」という表現を普段使う人の割合が、
「見られる」「出られる」を使う人をわずかに上回り、初めて
多数派になったということです。
文化庁の担当者は「言葉の乱れが進んでいるのではなく、
話し言葉と書き言葉の使い分けが進んでいるのでは」と
話しているということです。
件の世論調査では、今のところ「食べられる」「来られる」
「考えられる」の3つは「ら抜き」を使う人が少なかったと
いうことですが、早晩「食べれる」「来れる」「考えれる」が
多数派になるかもしれません。
そもそも、「れる」「られる」には、尊敬、受身、可能、自発を
表す4つの用法があり、誤って「ら抜き」になるのは、この
4つのうち「可能」を表す場合です。可能表現では、動詞を
未然形にした時に母音の「イ」「エ」「オ」が含まれていたら、
未然形のあとに「られる」をつけるのが文法上の法則です。
つまり、「見る」「出る」の未然形の見(ミィ)出(デェ)には、
「イ」「エ」が含まれているので、「見られる」「出られる」が
正いのです。「見れる」「出れる」は文法上誤りなのです。
しかし、いちいち日本語の文法を考えながら話せるものでは
ありません。私は、アナウンサーの現役時代、可能表現は
押し並べて「☓☓することができる」と言ってきました。つまり、
「見ることができる」「出ることができる」です。
可能表現、あなたはどうしていますか?
さて、11月の鞍田朝夫「話し方教室」は6日と20日に開講
します。いずれも午前10時から12時まで富山県民会館の
608号室で開きます。6日が「三段階話法で話す」、20日
は「筋道を立てて話す」が学習テーマです。
関心のある方のご参加をお待ちしています。入会前の見学
を受けつけます。事前に☎076-431-3248にご連絡頂ければ
幸いです。

2016年10月1日土曜日

下期のスケジュールと学習テーマ

10月です。今年度の鞍田朝夫「話し方教室」は、例年通りの要領で
富山県民会館608号室を会場に開講しています。
以下、今年度下期のスケジュールと学習テーマをご案内します。

10月 2日・・・話材を整理して話す
10月16日・・・突然指名されて話す
11月 6日・・・三段階話法で話す
11月20日・・・筋道を立てて話す
12月 4日・・・話しかけるように話す
12月18日・・・絵を描くように話す
 1月 8日・・・起承転結で話す
 1月22日・・・5W1Hで話す
 2月 5日・・・ネタを集めて話す
 2月19日・・・エピソードで話す
 3月 5日・・・わかりやすい表現で話す
 3月19日・・・正しい敬語で話す

秋は結婚披露宴など色々なパーティや会合が多いシーズンです。
スピーチや挨拶を頼まれることがあると思います。そんな時には
快く引き受けたいものです。
ところで、普段の会話と人前で話す時の話し方とでは多少違いが
あります。聞き手から受けるプレッシャーです。人前で話す時には
大きなプレッシャーに負けないでしっかり話せなければなりません。
それには確かな自信を持つことが大切です。不断の努力と訓練が
必要です。1キロや2キロは何とか走れても、10キロ20キロとなる
とそう簡単に走れるものではありません。人前で話す時も同じです。
プレッシャーを乗り越え堂々とした話し方は、地道な努力と訓練に
よって身に付くのです。
鞍田朝夫「話し方教室」は話し方を鍛える「訓練の場」です。原則、
毎月第1と第3日曜日の午前10時から12時まで富山県民会館で
開講しています。関心のある方のご参加をお待ちしています。
事前の見学を歓迎します。☎076-431-3248にご連絡いただければ
幸いです。

2016年9月1日木曜日

目標を口にする

リオ五輪での日本選手団の数々の活躍ぶりに感動しました。
とりわけ、富山県人の私には、地元出身の2人の女子選手が
金メダルを獲得したことが感激でした。柔道の田知本遥選手と
レスリングの登坂絵莉選手です。最後まで決して諦めない2人
の劇的な逆転勝利に興奮しました。歓喜しました。
日本人選手の大活躍を振り返り、思うことがあります。それは、
多くの選手が幼少期から明確な目標を口にしていたことです。
「強く思い描いた夢や願望は必ず実現する」というマーフィーの
法則をあらためて思い起こしました。夢や願望を実現するには、
毎日必ず明確な目標を口にし、それを自分に向かって宣言する
ようにすることのようです。
目標を口にするといえば、この夏、富山代表として3年ぶりに
2回目の甲子園出場を果たした富山第一高校野球部の選手や
監督が、「日本一をめざす」と頼もしい目標を口にしていたのを
思い出します。単なる夢物語ではなく、充実した練習に裏打ち
された確かな手応えを感じさせる抱負に聞こえました。
3年前の初出場では「ベスト8をめざす」が合言葉でした。そして、
県勢としては実に40年ぶりに準々決勝に進出し見事に所期の
目標を達成したのでした。その実績がチーム内に自信となって
受け継がれ、この夏は、「日本一」がめざすべき目標としてコン
センサスされていたのでしょう。
結果、1回戦では新潟代表の中越高校に劇的なサヨナラ勝ち。
2回戦は、広島新庄高校に敗れはしたものの、中盤まで奇跡を
期待させる善戦でした。近い将来、深紅の優勝旗が富山と石川
県境の倶利伽羅峠を越えることを期待したいものです。
リオ五輪の日本選手団の大活躍、甲子園の富山第一の健闘・・・
それぞれの熱い夏に、目標を口にすることの意義をあらためて
噛みしめた次第です。
9月の鞍田朝夫「話し方教室」は、いつもと違って、第1日曜日の
4日と第4日曜日の25日に開きます。4日は「初めてのスピーチ
で話す」、25日は「いい切り出しと結びで話す」が学習テーマです。
関心のある方のご参加をお待ちしています。入会前の見学を歓迎
します。事前に☎076-431-3248にお電話いただければ幸いです。

2016年8月1日月曜日

イチロー、3000安打にあと2本!

米大リーグのイチロー選手が、メジャー通算3000安打に
あと2本です。連日手に汗握る心の高鳴りを味わいながら
テレビ観戦していますが、今日までのところは偉業達成の
歓喜はお預けです。しかし、時間の問題です。
記録達成が目前の3000安打は、参考記録の意味合いが
云々される日米通算記録ではなく、メジャー通算での記録
だということに大きな意義があります。米メジャーリーグと
いう大舞台で16年かけてコツコツと積み重ね挑んできた
イチロー選手の新たな金字塔です。
2001年に日本人で初の野手として米大リーグに挑戦し、
いきなりアメリカンリーグのMVPに選ばれるなど大活躍
でした。日本人の野手がメジャーで通用するのか、日米
問わず疑問視する声が多々あった中でのとても痛快な
デビューでした。
2004年には、ジョージ・シスラーのシーズン安打記録を
5本上回る262安打でシーズン最多安打記録を更新し、
2010年には、メジャー1年目から10年連続200安打と
いう前人未踏の成績を残すなど、大リーグの永い歴史に
燦然と輝く数々の記録を刻んできました。
イチロー選手は、記録達成の節目節目に含蓄ある言葉を
残しています。2013年に日米通算4000安打を記録した
ときの言葉が、私にはとても印象的でした。
「4000本のヒットを打つ為に、8000回以上の悔しい思い
をしてきている。それに、つねに自分なりに向き合ってきた
という事実はあるので、誇れるとしたら、そこではないかと
思う」・・・という実に示唆的な言葉です。イチロー選手独特
の言い回しながら、4000本の安打の背景には倍以上の
挫折があり、その悔しさに真摯に対峙してきた現実こそが
貴重な財産になっている、ということなのでしょう。
悔しい思いとは、ひたすら努力をした者のみが心に秘める
ことが相応しい飛躍の源泉なのかもしれません。
鞍田朝夫「話し方教室」が、日頃の努力を通じて悔しさを
体験し上達への糧を見つける機会になればと念じます。
8月の鞍田朝夫「話し方教室」は7日と21日に開きます。
午前10時から12時まで富山県民会館608号室で開講
します。7日が「話し読み練習法で話す」、21日が「整話
練習法で話す」が学習テーマです。
関心のある方の参加をお持ちしています。入会前の見学
を歓迎します。事前に☎076-431-3248にご連絡頂ければ
幸いです。

2016年7月1日金曜日

イチローの掴んだ”ある感覚”

米大リーグのイチロー選手が大記録に挑む姿に心躍ります。
先月15日には、ピート・ローズ選手が持つメジャー歴代1位
の4256安打を日米通算で抜き、記録更新中です。そして今、
メジャーでの通算安打3000本という金字塔に挑んでいます。
偉業達成まであと12本です。
ところで、ノンフィクション作家の小松成美さんが、2001年の
11月にメジャー1年目を終えたイチロー選手にインタビューし
書き下ろした「イチロー・オン・イチロー」によれば、1999年の
シーズン序盤に西武の西崎投手から打ったボテボテのセカン
ドゴロがイチロー選手の打撃の転機になったようです。
確実にボールlを捉え、かなり高い確率でヒットになるはずだっ
た打球が最悪の凡打に・・・。次の瞬間、嘘のように目の前の
霧が晴れ、「ああッ、これなんだ!」と、”ある感覚”を掴んだと
いうのです。その時の”ある感覚”が、その後のイチロー選手
の打撃の核になっているといいます。不可能を可能にしてきた
イチロー選手の凄さの原点が悔しい失敗から得た確信だった
とすれば、それはとても意味深長なことです。
稀代の天才打者が手に入れた特別な”感覚”と比ぶべくもあり
ませんが、何かに励んでいる過程で「ああッ、これなんだ!」と
得心することが私達にもあるように思います。又、そのことが
きっかけになり、俗に云う「ひと皮むけた」姿に進化することが
あるように思います。
話し方についても、似たようなことがあるのではないでしょうか。
日々の訓練で、悔しい思いとそれに向き合う真摯な努力を繰り
返しているうちに、思わぬ飛躍と脱皮のヒントを見つけることが
あるものと信じます。鞍田朝夫「話し方教室」が、話し方の核に
なる特別な”感覚”を見つける機会になることを念じます。
7月の鞍田朝夫「話し方教室」は、3日と17日の日曜日に開講
します。いずれも、午前10時から12時まで富山県民会館608
号室で開きます。学習テーマは、3日が「3分間で話す」、17日
が「ひとつだけを話す」です。
関心のある方の参加をお待ちしています。入会前の見学歓迎!
事前に☎076-431-3248にお電話いただければ幸いです。

2016年6月1日水曜日

切磋琢磨する

切磋琢磨という言葉があります。辞書には、学問や人徳を
いっそう磨きあげること。また、友人同士がお互いに励まし
競い合ってともに向上すること、と語彙解説されています。
何事にも、ともに努め、ともに成長する仲間やライバルが
とても大切だということなのでしょう。
言葉の語源や由来を解説する辞典によれば、切磋琢磨
の出典は、中国最古の詩集「詩経」で、「切」は獣の骨や
角などを切り刻むこと、「磋」はそれらを研ぐこと、「琢」は
玉や石を打ち砕くこと、「磨」は磨くことを意味するとあり、
また、中国の古典「大学」には、「切するが如く磋するが
如しとは学ぶを云うなり、琢するが如く磨するが如しとは
自ら修むるなり」と「詩経」が引用されていると言います。
学ぶだけでは表面的であり、学んだことを自らに修めて
こそ人の修養が成る、と説いているのです。
自らに修めてこそ・・・つまり、努力して自分のものにする
ことこそが、もっとも肝心なことだということなのでしょう。
鞍田朝夫「話し方教室」では、上手な話し方をめざして
同じ志を持つさまざまな受講生が切磋琢磨しています。
年齢も違い人生経験も違う人達が、互いに刺激し会い
努力しています。ともに学ぶ仲間から得ることは多いと
推察します。自ら努め仲間から学び、自分にないものを
感じ取って自らに積み上げ、それを修練と習練によって
自分のものにする・・・教室が受講生にとってそのような
機会であれば、と願っています。
鞍田朝夫「話し方教室」、6月は5日と19日に開きます。
午前10時から12時まで、富山県民会館の608号室で
開きます。学習テーマは、5日が「上がらないで話す」で、
19日は「口癖を直して話す」です。
関心のある方の入会をお待ちしています。入会前の見学
を歓迎します。事前に☎ 076-431-3248 にお電話
いただければ光栄です。

2016年5月1日日曜日

「さわやか」の使い方

5月です。私達は、この時期何気なく「風薫るさわやかな季節に
なりました」などと、スピーチで挨拶したり手紙に書いたりします。
しかし、「さわやか」という言葉は秋の季語で、俳句では春や夏を
表現するときに使わないのが原則になっています。
この「さわやか」の使い方に関して、先日の北日本新聞のコラム
で取り上げていました。コラムの筆者は、まず「朝、明るい日差し
の中で庭先の若葉が輝いている。思わず深呼吸したくなる。」と
書き始め、時候の感慨として「さわやかな日が多くなってきた」と
書き進んだところで、気象予報士の半井小絵さんが4月初旬の
気候を綴った一文に、「この季節、つい”さわやか”という言葉を
使いたくなりますが、厳密に言えばそれは間違いです」と書いて
いたのを思い出したというのです。その一文には、誤用すると
俳句をたしなむ視聴者からテレビ局へ、「違いますよ」と連絡が
あるのだ、というエピソードも紹介されていたようです。
件の筆者は、言葉とはつくづく難しいものだと述懐していました。
ところで、「さわやか」は、もともとさらりと乾いた秋風が吹くこと
をいい、やがて、その風に包まれるときの感じをいうようになり、
さらには、秋の心地よい気分をいうようになった、のだそうです。
よって、俳句や詩歌の世界では、「さわやか」という言葉が秋の
季語なのでしょう。
厳密な語意から言えば、冒頭の「風薫るさわやかな季節になり
ました」という時候表現、とりわけ「さわやか」の使い方は間違い
だということになります。しかし最近は、季節に関係なく一般に
「さわやか」が使われているように思います。因みに大辞林には、
薫風を、初夏、若葉の香を漂わせて吹いてくるさわやかな南風、
と語義解説されています。初夏の風を、「さわやか」という、本来
なら秋を伝える言葉で説明しているのです。
言葉は時代とともに変化します。とは言え、原則は原則です。
原則をちゃんと認識した上で、あれやこれやと悩んでみる・・・
そのことが、実は一番大切なことなのかもしれません。
5月の鞍田朝夫「話し方教室」、きょう1日と15日に開きます。
いずれも、午前10時から12時まで富山県民会館608号室で
開講します。1日は「簡潔に話す」、15日は「短いセンテンスで
話す」が学習テーマです。
関心のある方のご参加をお待ちしています。入会前の見学を
歓迎します。☎076-431-3248にお電話いただければ幸いです。

2016年4月1日金曜日

平成28年度の要項とスケジュール

新年度です。今年度も、鞍田朝夫「話し方教室」は富山県民会館の 
6階会議室で開講します。
開講日時は、毎月第1日曜日と第3日曜日の午前10時~12時です。
だだし、9月は、第1日曜日の4日と第4日曜日の25日に、また、来年
1月は、第2日曜日の8日と第4日曜日の22日に開きます。
以下、今年度の学習テーマとスケジュール(予定)をご案内します。

4月 3日・・・・・明るい声で話す
4月17日・・・・・歯切れよく話す
5月 1日・・・・・簡潔に話す
5月15日・・・・・短いセンテンスで話す
6月 5日・・・・・上がらないで話す
6月19日・・・・・口癖を直して話す
7月 3日・・・・・3分間で話す
7月17日・・・・・ひとつだけを話す
8月 7日・・・・・話し読み練習法で話す
8月21日・・・・・整話練習法で話す
9月 4日・・・・・初めてのスピーチで話す
9月25日・・・・・いい切り出しと結びで話す
10月 2日・・・・話材を整理して話す
10月16日・・・・突然指名されて話す
11月 6日・・・・三段階話法で話す
11月20日・・・・筋道を立てて話す
12月 4日・・・・話しかけるように話す
12月18日・・・・絵を描くように話す
1月 8日・・・・・起承転結で話す
1月22日・・・・・5W1Hで話す
2月 5日・・・・・ネタを集めて話す
2月19日・・・・・エピソードで話す
3月 5日・・・・・わかりやすい表現で話す
3月19日・・・・・正しい敬語で話す

鞍田朝夫「話し方教室」は、話し方と鍛える「訓練の場」です。
関心のある方はぜひご参加ください。入会前の見学を歓迎します。
事前に、☎076-431-3248にお電話いただければ幸いです。

2016年3月1日火曜日

「ナチュラル」をめざして

女優の吉田羊さんのインタビュー記事を新聞で読みました。
今年の目標は、多忙の中でも趣味の読書の時間を作ること
だそうです。曰く「本で言葉をたくさん吸収すると、人の気持
が汲めるようになると思う」のだそうです。
吉田羊さんと云えば、今やテレビで見ない日がないくらいの
人気女優の一人です。卓越した演技力とともに、美人であり
ながら押しつけがましくない「ナチュラル」な色気が魅力だ、
というのが定評です。
『ナチュラル』というアメリカの映画を思い出します。天才と
言われながらも不幸な事故に遭遇しプロ入りできずにいた
野球選手(ロバート・レッドフォード)が、35歳にして奇跡の
ルーキーとしてメジャーリーグで活躍することになるという
野球映画です。
タイトルの『ナチュラル』は「天性の才能の持ち主」の意です。
一方、辞書によれば、「ナチュラル」の意は、自然であること、
天然であること、飾り気や誇張のないこと、とあります。
吉田羊さんが、映画『ナチュラル』の主人公と重なって見える
ように思います。小劇場の劇団員として地道な活動を続けた
下積み時代。借金生活で泣く泣く結婚よりも仕事を選んだと
いう辛い過去。一昨年放送されたテレビドラマ「HERO」での
女性検事役を契機に一躍、脚光を浴びるようになった昨今。
まさに、映画『ナチュラル』での奇跡のルーキーそのままに、
『ナチュラル』な人の「ナチュラル」な物腰が独特の存在感を
醸し注目されているのです。
件の記事では、吉田羊さんを、凛とした佇まい、落ち着いた
話しぶり。一言で言えば、品の良い人だ。と評していました。
天性の演技力と「ナチュラル」な雰囲気は、成功するために
持ち続けてきた強い信念と読書で培った語感に対する柔軟
な感性の賜物なのでしょう。
鞍田朝夫「話し方教室」が、日頃の訓練を通じてそれぞれが
それぞれの「ナチュラル」をめざして琢磨する機会になれば
幸いです。3月の教室は、6日と20日に開きます。いずれも
午前10時から富山県民会館の6階608号室で開講します。
6日は「5W1Hで話す」、20日は「エピソードで話す」が学習
テーマです。興味関心のある方の参加をお持ちしています。
入会前の見学大歓迎です。事前に076-431-3248へお電話
いただければ幸いです。

2016年2月1日月曜日

琴奨菊の初優勝に思う

大相撲初場所で大関の琴奨菊が優勝しました。10年ぶり
の日本出身力士の優勝に歓喜した人も多いことでしょう。
表彰式でのインタビューで印象に残った言葉がありました。
「自分の相撲をやりきれば、『できる』という自信がついた
ので、また頑張っていきます」という言葉です。「綱取り」に
挑む来場所の大活躍を期待させる頼もしい言葉でした。
この自信の裏には、トレーナーの指導のもと去年8月から
始めた筋力強化トレーニングの手応えがあったようです。
ケトルベル、ハンマー投げ、綱引き、タイヤたたき・・・等々、
外見の筋肉を壊し体幹を鍛えるトレーニングを続けてきた
ということです。最近は「体の軸の使い方を学び、格段に
馬力があがった」とトレーニングの成果を口にしていたと
言います。
一時は、負けても「しょうがない」という諦めの姿があった
ということです。「何事も、諦めないで努めれば叶う」という
ことなのでしょう。31歳を過ぎて掴んだ初優勝の栄冠です。
人は幾つになっても進化できるということなのでしょう。
両腕を広げ胸を思い切り反らす「琴バウアー」に、ファンは
歓声をあげ、代名詞になりました。迷いをかき消すために
やっているルーティンのひとつだそうです。立ち会いを前に
「今日も決めたことをしっかりやるぞ」と、自らに言い聞かせ、
自らを奮い立たせる一連の動作の締めくくりなのでしょう。
毎日、決めたことをやりきる・・・その先にのみ歓びと満足の
結果があるのかもしれません。
鞍田朝夫「話し方教室」も、日々の訓練を通じてそれぞれに
それぞれの自信をつける機会にしてもらえれば幸いです。
2月の教室は、7日と21日の日曜日に開きます。いずれも
午前10時から12時まで富山県民会館の608号室で開講
します。7日は「起承転結で話す」、21日は「正しい敬語で
話す」が学習テーマです。
関心のある方の参加をお待ちしています。入会前の見学を
歓迎します。事前に☎076-431-3248にお電話いただければ
幸いです。






2016年1月1日金曜日

新しい自分の追求

新しい年が明けました。ささやかでもいい・・・新しい自分を
追求する年にしたいものだと強く思っています。というのは、
先日見たテレビのインタビュー番組で女優の香川京子さん
が言っていた言葉に触発されたからです。
香川京子さんと云えば、清楚な美しさと飾らない演技で常に
根強い人気を博してきたベテラン女優です。今井正監督の
「ひめゆりの塔」や小津安二郎監督の「東京物語」などなど、
我国の映画史に残る数々の名作に出演し日本映画の黄金
期を支えてきた名女優の一人です。
その香川さんが、女優としての信条を聞かれて、「この歳に
なっても新しいところを出せるんじゃないかと思っている」と、
84歳になる今日も新しい自分の追求に努力している日常
を話していました。
香川さんの言葉に刺激を受けました。元気づけられました。
今も変わらない美しさで理想的な歳の重ね方をされている
ことに感銘を受けました。
「新しい」とは、辞書には、今までにはない。初めてだ。できて
間もない。従来のものとは違う。新鮮である。と、言葉の意味
が列挙されています。また、本来の語形は「あらたし」であり、
「あらたむ(改む)」や「あらためる(改める」」などと同源である
とも説明されています。
新しい自分を追求するというのは、これまでの自分を振り返り、
改めるべきことに気づくこと、なのかもしれません。
鞍田朝夫「話し方教室」が、これまでの自分の話し方を振り返り
、改めるべき話し方に気づき、新しい自分の話し方を追求する
訓練機会となれば幸いです。今年も、原則、第1と第3日曜日に
富山県民会館で開講していく予定です。関心のある方のご参加
をお待ちしています。
なお、新年1月の教室は、従来と違って、第3日曜日の17日と
第4日曜日の24日に開きます。いずれも午前10時から12時
まで富山県民会館の608号室で開講します。17日は「絵を描く
ように話す」、24日は「三段階話法で話す」が学習テーマです。
入会前の見学を歓迎します。事前に☎076-431-3248にお電話
いただければ幸いです。