2019年2月1日金曜日

菅原道真の勉強法

2月です。本格的な受験シーズンを迎え、”学問の神様”菅原
道真を祀る神社に合格祈願をする受験生も多いことでしょう。
富山県内でも富山市の於保多神社が菅原道真を祀っており
富山の天神様として崇敬されています。
そもそも、菅原道真が”学問の神様”として崇められるように
なったのはいつ頃からなのか??先日見たNHK・BS放送の
「偉人たちの健康診断」によれば、江戸時代に各地の寺子屋で、
頭脳明晰だった菅原道真にあやかりたいと道真を描いた掛軸が
掛けられたのがきっかけだということです。
番組では、菅原道真の勉強法についても掘り下げていました。
平安時代の教育は、文章を音読することが基本だったそうで、
道真も幼い頃から漢詩を繰り返し音読していたということです。
道真の勉強法の基礎は、漢詩の音読だったというわけです。
音読することは、目で文字を見て、それを解釈し、声に出して、
同時に自分の声を聞くことになり、黙読に比べて多くの感覚と
脳の全体を使った情報処理をしているので、脳を活性化する
効果があって頭が良くなるというのです。
道真はまた、自分の勉強法について「学問の道は抄出を宗と
なす」と、その極意を明かしているそうです。抄出とは、文章の
一部を抜き出すこと、つまり、抜き書きすることです。学問には
これが大切だと道真は言っているのです。抜き書きすることは、
抜くことと書くことを脳の前と後ろの部分を使って行なうために、
頭の回転を速くする効果があるのだというのです。
菅原道真の天才脳は、「音読と抜き書き」という勉強法によって
鍛えられたのでしょう。この「音読と抜き書き」は、話し方の向上
にも大いに有用だと考えます。
さて、2月の鞍田朝夫「話し方教室」は3日と17日に開きます。
午前10時から富山県民会館6階の608号室で開講します。
テーマは、3日が「話し読み練習法で話す」、17日が「ネタを
集めて話す」です。関心のある方のご参加をお待ちしています。
教室の見学を歓迎します。事前に☎076-431-3248か、Eメール
kurata2347@gmail.comにご連絡いただければ幸いです。