2015年5月1日金曜日

鍛え続けていること

何事においても日々鍛え続けていることがとても大切です。
そして、常に鍛え続けていることによってしか極めることが
できない達人の境地があるのだと思います。
先月富山県民会館で聴いた竹氏修さんの越中おわら節は
鍛え続けてきた達人の至芸でした。竹氏さんは富山県内の
民謡界の重鎮の一人です。又、全国の郷土民謡界でも知る
人ぞ知る名人の一人です。平成24年には、日本民謡協会
最高位の名人位を授与され、これまでの鍛錬と精進が高く
評価されました。
その竹氏さんが、NHKの民謡のど自慢コンクールで全国
優勝してから50周年になるのを記念する節目の公演会が
先月開催されました。会場に響き亘る迫力の美声と巧みな
節回しに感動しました。日本一に輝いて半世紀を経た今も
当時と変わらない高い調子を維持して唄われる竹氏さんの
越中おわら節は珠玉でした。
越中おわら節は、上の句と下の句を一息で唄い切ることが
求められる、日本の数ある民謡の中でも屈指の難曲です。
生半可な努力で上手に唄える曲ではありません。ましてや、
超人的な高音で朗々と唄い切る力は、鍛え続けてきた者に
しか身につけることが叶わぬ至芸なのでしょう。竹氏さんに
よれば「声は出るもんじゃない。出すもの」なのだそうです。
その為の要諦は、やっぱり練習だそうです。
話し方も声の出し方が大切です。発声発音練習が要です。
かねてから、受講生の皆さんには新聞や週刊誌の音読を
勧めてきました。新年度は、声を出す契機として、これまで
の「口の体操」に加え、新聞のコラムの音読に取り組んで
もらっています。話し方は訓練と努力で鍛えられるのです。
新聞のコラムを毎日の習慣として音読していれば話し方を
日々鍛え続けていることになると考えます。
5月の鞍田朝夫「話し方教室」は3日と17日に開講します。
学習テーマは「ひとつだけを話す」と「わかりやすい表現で
話す」です。午前10時から県民会館608号室で開きます。
関心ある方の参加をお持ちしています。見学大歓迎です。
事前に、076-431-3248にお電話いただければ幸いです。