2026年6月1日月曜日

話し方の「心技体」

6月です。先月行われた大相撲夏場所のテレビ中継で、解説の琴風(元大関の琴風)さんが相撲における「心技体」についていろいろ話していました。 それを聞きながら、話し方の「心技体」に思いを巡らせました。 相撲の「心技体」を話し方に当てはめれば何になるだろうか?そして、一番大切なのは何のか?訓練の順番は?などです。 ▼そもそも「心技体」とは、主にスポーツや武道において力を発揮して成果を出すために大切な3つの要素を指す言葉です。 この3つの要素は、心{こころ)、技(わざ)、体(からだ)のことです。 「心技体」は、スポーツで強くなるための基本の考え方で、バランスよく鍛えることが大事だとされています。 ▼では、スポーツの「心技体」を話し方に当てはめるとどうか? 心=伝える姿勢や意図、技=言葉の選び方や構成、体=声、表情、間、などが考えられます。 具体的には、心:何のために話すのか、相手にどう受け取ってほしいのか。技:語彙、話の順番、要点の絞り方。体:声の出し方、滑舌、姿勢、表情、間。などです。 ▼ところで、琴風さんは中継の中で、師匠の先代の第53代横綱・琴櫻さんが「心技体」の大切さを日々口にしていたこと、相撲で一番大切なのは気持ち、メンタルの強さ、「心」だと力説していたこと、 そして、日頃の稽古で鍛えるべき順番は文字通り心⇒技⇒体の順なのだと説いていたこと、などを話していました。 ▼では、話し方の「心技体」で大切な順番はどうか?日頃の訓練はどう進めるべきか? 私は、体⇒心⇒技の順番が実用的だと考えます。 体:声の安定、息の使い方、姿勢、表情など、これが弱いと内容がよくても伝わりません。心:伝える目的、落ち着いた態度、相手への配慮など、これが無いと伝わり方が悪くなります。 技:結論から話す、要点を絞る、間を取るなど、これらは話し方の最後の仕上げです。 ▼話し方は、うまく話すより相手に届く状態を整えることが肝心です。なので、土台の「体」、相手を意識する「心」、伝える「技」という流れがいいように思います。 いずれにしても、話し方の「心技体」は1つだけ強くても不十分で、スポーツ同様、3つをバランスよく身につけることが何より大切なのだと思います。