2026年9月1日火曜日

爽やか、爽やかな、、、

9月です。先月の猛暑、酷暑、月末の氷見市など北陸各地の豪雨、そして、中国・ネパール国境の土石流、米国・グランドキャニオンの大洪水と、 何か天変地異の前兆かと悲観してしまうこの頃です。 月が変わりました。季節は秋を迎えます。ちょっと大袈裟な悲観を笑止しつつ、「爽やかな」風が吹く穏やかな日々を願うばかりです。 ▼ところで、日常語としての「爽やか」は、実は秋の季語です。 爽やかな人、爽やかな気候、弁舌爽やかなどのように、人柄や天気、話し方などを褒める言葉として季節を問わず使われていますが、俳句では秋の季語なのです。 俳句の世界では、初秋、仲秋、晩秋の三秋のうち、晩秋に近い9月下旬から10月ごろの気候を詠む際の季語です。 ▼もともと「爽やか」は、蒸し暑い夏が終わり秋になって「さらっと乾いた涼しい風」が吹いた時の心地よさを表す言葉でした。 「さわやか」の「さわ」は、「はっきりしている」「高く澄んでいる」という意味を持つ「清か、明か(さやか)」という言葉と同じ語源だとされています。 風が「さわさわ」と吹く音や様子に由来するとも言われています。 ▼また、「爽やか」の「爽」という漢字には、「大」の周りに「×」が4つ並んでいます。 この「×」は、「衣服の胸元につけた美しい模様」や「並んだ美しい刺青」を表し、そこから「きれいで鮮やか」「あきらか」という意味が生まれたようです。 「爽」は、大気が澄んで万物がはっきり見える爽快感を表しているのです。 ▼という訳で、「爽やか」は秋の澄んだ空気や心地よい風を意味するのです。 ところが「5月の爽やかな風」などと初夏のイメージで使われることが多いです。しかし、本来はこれからの秋の季節に使われるのが相応しいのです。 初夏に使っても間違いだと言われることは滅多にありませんが、季節感が重視される場合には使い分けを意識した方がいいかもしれません。 とりわけ、改まった手紙や仕事関連の文書などの時候の挨拶では、明確に意識することが賢明なようです。