2026年11月1日日曜日
投稿と話し方
11月です。先月の新聞週間の期間中、投稿を生きがいや目標にしているという人の寄稿を地元紙の読書コーナーでいくつか目にしました。
訓とすべきは、定年退職を機に新聞の読書コーナーを発表の場として日々投稿に励んでいるという人の情熱と実践でした。
その姿勢には、話し方の向上に努力する者への激励と示唆があるように感じました。
▼15年前に退職した78歳の男性は、「発信」を人生の生きがいとして目標の一つに掲げ、見たことや感じたことをつづり投稿を続けていると、これまでの達成感を追懐していました。
また、投稿を始めて4年半の64歳の男性は、掲載が3桁を超えたということで、採否に一喜一憂しながらも日々の生活に心地よい張りが生まれたと、投稿は最高の脳トレだと綴っていました。
▼この64歳の男性の投稿は示唆的でした。
曰く「原稿用紙1枚に収める作業は、脳をフル回転させる極上の知性ゲームだ。日常の出来事や風景、記憶の中に”ネタはないか”と知恵を絞り、時節に応じた下書きは20本に迫る。
今後も起承転結を基本に一言一句や助詞、さらには句読点にもこだわり、丁寧につむいで投稿に励みたい」と、投稿への意欲と拘りを披瀝していました。
▼この男性の精励ぶりは、話し方向上への努力と重なります。
原稿用紙に収める作業は、決められた時間内で話すこと。”ネタはないか”と知恵を絞ることは、スピーチのテーマ探しの腐心そのもの。20本に迫る下書きは、入念な事前の練習。
起承転結は、話し方にも求められる基本のキ。一言一句や助詞、句読点へのこだわりは、話し方にも必要な言葉選びの大切さ。
すべて、人前で話す時の要諦そのものです。
▼而して、投稿と話し方には通じるところが多々あります。
どちらも、伝えたいメッセージを明確にし、わかりやすく構成して相手に届けるという点でまさに通底しています。
特に、読者や聞き手の関心を斟酌し、自身の体験や意見を自分らしく表現することは、いずれにも大切な命題です。
話し方向上に励む者に背中を押す意味深長な投稿だと思いました。
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