2021年6月1日火曜日

北斎の生き方に教わる

公開中の映画「HOKUSAI」を観て来ました。飢餓や伝染病が流行し幕府の圧政が横行した激動の時代に生きた一介の絵師が 苦しみながらも自分の絵の世界を極めていく姿が感動的に描かれていました。 ▼今、葛飾北斎が注目されているのだそうです。出口の見えない混沌としたコロナ禍だからこそ、固い信念を貫き自分の道を 一途に進み続けた北斎の生き方が共感を呼んでいるのでしょう。 ▼北斎が生涯に描いた作品は実に3万点以上になるそうです。代表作の”冨嶽三十六景”や”北斎漫画”などが 西欧の画家たちの作品に大きな影響を与えたことは夙に有名な話です。ありとあらゆる画風を学び、 流派に拘らずどんな技法にも挑戦したという北斎。稀代の天才は、推して知るべしかな、努力の人だったのです。 ▼娘のお栄が父北斎を語ったエピソードがあります。「うちの父さまは、ちっちゃい頃から齢八十過ぎるまで筆をとらない日がないのさ。 それなのに此間、わしは猫一匹思うように描けないって泣いてたんだよ。だから、幾つになっても絵がうまくなるんだねぇ。」 ▼北斎は、80歳を過ぎた頃から絵の落款に年齢を入れるようになったようです。 専門家は、年齢を重ねるごとに進化していることを見せたかったのではないだろうか、と分析しています。 ▼葛飾北斎90年の人生、最期の言葉は「あと十年、いやあと五年の命があれば真の絵描きになれたものを」だったそうです。 いっさいの妥協も許さず、ひたすら描くことに生涯を捧げた飽くなき一生だったのです。 ▼北斎の生き方に接して思うことがあります。まだやれる、まだできる、まだまだ頑張れると、つねに思いたいと。 ▼さて、6月の鞍田朝夫「話し方教室」は、6日と20日に開講します。午前10時から12時まで富山県民会館608号室で開きます。 学習テーマは、6日が「上がらないで話す」、20日が「口癖を直して話す」です。入会を希望する方の事前見学を受け付けます。 予め、☎076-431-3248 か Eメールkurata2347@gmail.com へご連絡いただければ幸いです。