2020年8月1日土曜日

探究と精進

先月、史上最年少で将棋のタイトル「棋聖」の称号を手にした 藤井聡太さんは、快挙を達成した翌日の記者会見で”探究”と 揮毫した色紙を披露していました。前日の対局直後の会見では 「これからも”精進”していい将棋を指していきたい」という今後の 抱負を語っています。 探究と精進・・・実に藤井新棋聖らしい言葉だと噛みしめました。 14歳でデビュー以来、将棋界の最年少という記録を次々と塗り 変えてきた藤井棋聖は、節目節目に発した言葉遣いでも周囲を 驚かせてきました。デビュー後11連勝を決め「自分の実力から すると”望外”」、18連勝して「序中盤は”茫洋”としていて・・・」、 20連勝を達成し「”僥倖”としか言いようがない」、27連勝した 後「多彩な駒の特性を生かして進めるのも”醍醐味”のひとつ」、 28連勝して「いずれ“平均への回帰”が起こるのではないか」 等々・・・、大人でもあまり知らないような、少なくとも、頻繁には 使わない、とても10代の少年とは思えない言葉遣いです。 彼の多彩な語彙力は、小学時代からの読書量によるのだろうと 言われています。小学校5年生で司馬遼太郎の「竜馬がゆく」を 全巻読破したといいます。小さい時から常に活字と親しんできた のでしょう。してみると、これまでの語録の数々は、単なる漢字の 学習で身につけたものとは違う深長な思いが込められていたと 思われます。先月の棋聖タイトル獲得後の”探究”と”精進”と いう言葉にも、大人が日頃何気なく使っているのとはまったく違う 深遠で強固な決意が秘められていたに違いありません。 さて、8月の鞍田朝夫「話し方教室」は、あす2日は予定通りに 開講しますが、16日は休講とします。どうぞご承知置き下さい。 なお、2日の学習テーマは「3分間で話す」です。お問合わせは、 ☎076-431-3248かkurata2347@gmail.comに、ご連絡 いただければ幸いです。