2021年12月1日水曜日

「毎日音読」のススメ

最近相次いで「毎日音読」を勧める本と新聞記事に接しました。 元フジテレビアナウンサー寺田理恵子さんの近著”「毎日音読」で人生を変える”と 富山の地元紙・北日本新聞の”毎日音読 認知症を予防”という特集記事です。 ▼寺田さんは、「オレたちひょうきん族」などのバラエティ番組の人気アナでした。 その後、フリーアナを経て、専業主婦として生活していた50代に、 父の死、母の認知症、夫の急逝という不幸が重なり身も心もボロボロになったそうです。 そんな時に寺田さんの人生を変えたのが「毎日音読」することだったと言うわけです。 ▼件の著作では、音読することの効用、音読レッスンの数々、そして、「毎日音読」する教材とポイントが解説されています。 音読に取り組み、音読に支えられ、心身の不調を克服して復活した寺田さんの実体験から、 音読を、単なる発声発音訓練という意義を超越した心身を活性化する運動として紹介されています。 ▼一方、北日本新聞の特集では、記事を声に出して読むことで認知症予防の「脳トレ」になるという観点から、 音読を推奨する3人を取り上げていました。1年前から新聞の音読を始めた富山市内の70代の男性、 地元紙の読者投稿コーナーを録音し音読のお手本として公開している名古屋のアナウンサー、 富山県内で脳トレの普及に取り組んでいる元富山短大の教授の3人です。 それぞれに、「新聞は静かに読むより、声に出した方が頭が働く」「音読は声だけではなく表情も明るくする」 「音読すると脳の前頭前野が働き、やる気や意欲が湧いてくる」と、音読の効果を披瀝していました。 ▼実は、鞍田朝夫「話し方教室」でも、その日の講習の最後に北日本新聞のコラムを参加者全員で音読しています。 コロナ禍で人と話す機会が減っています。喉の機能低下が指摘されています。喉は、呼吸、飲食、会話、これら全てを司る重要な器官です。 「毎日音読」を習慣にすることは喉を鍛えることに他なりません。 ▼さて、12月の鞍田朝夫「話し方教室」は、5日と19日に開講します。午前10時から12時まで富山県民会館で開きます。 学習テーマは、5日が「絵を描くように話す」、19日が「突然指名されて話す」です。入会を希望される方の事前見学を受け付けます。 予め、☎076-431-3248 か Eメールkurata2347@gmail.comへご連絡いただければ幸いです。