2016年6月1日水曜日

切磋琢磨する

切磋琢磨という言葉があります。辞書には、学問や人徳を
いっそう磨きあげること。また、友人同士がお互いに励まし
競い合ってともに向上すること、と語彙解説されています。
何事にも、ともに努め、ともに成長する仲間やライバルが
とても大切だということなのでしょう。
言葉の語源や由来を解説する辞典によれば、切磋琢磨
の出典は、中国最古の詩集「詩経」で、「切」は獣の骨や
角などを切り刻むこと、「磋」はそれらを研ぐこと、「琢」は
玉や石を打ち砕くこと、「磨」は磨くことを意味するとあり、
また、中国の古典「大学」には、「切するが如く磋するが
如しとは学ぶを云うなり、琢するが如く磨するが如しとは
自ら修むるなり」と「詩経」が引用されていると言います。
学ぶだけでは表面的であり、学んだことを自らに修めて
こそ人の修養が成る、と説いているのです。
自らに修めてこそ・・・つまり、努力して自分のものにする
ことこそが、もっとも肝心なことだということなのでしょう。
鞍田朝夫「話し方教室」では、上手な話し方をめざして
同じ志を持つさまざまな受講生が切磋琢磨しています。
年齢も違い人生経験も違う人達が、互いに刺激し会い
努力しています。ともに学ぶ仲間から得ることは多いと
推察します。自ら努め仲間から学び、自分にないものを
感じ取って自らに積み上げ、それを修練と習練によって
自分のものにする・・・教室が受講生にとってそのような
機会であれば、と願っています。
鞍田朝夫「話し方教室」、6月は5日と19日に開きます。
午前10時から12時まで、富山県民会館の608号室で
開きます。学習テーマは、5日が「上がらないで話す」で、
19日は「口癖を直して話す」です。
関心のある方の入会をお待ちしています。入会前の見学
を歓迎します。事前に☎ 076-431-3248 にお電話
いただければ光栄です。