2017年3月1日水曜日

活躍の予感

いよいよ3月です。例年になく楽しみな春です。ワクワクします。
というのは、今月12日から大阪で開かれる大相撲の春場所で
新横綱の稀勢の里と新十両の石橋改め朝乃山の活躍を予感
するからです。
稀勢の里は、1月の初場所で優勝し悲願の横綱昇進を果たし、
朝乃山も、初場所で幕下全勝優勝を果たし念願の十両昇進を
決めて迎える、ともに遣り甲斐の春、3月場所です。
稀勢の里は、日本出身力士で19年ぶりに誕生した横綱として、
朝乃山も又、約20年ぶりに誕生した富山県出身の関取として、
それぞれのファンの熱い期待を一身に受けての春場所です。
横綱昇進伝達式での、あえて四字熟語を使わず「横綱の名に
恥じぬよう精進いたします」と淡々と述べた稀勢の里の口上に、
抑制的ゆえの並々ならぬ決意と覚悟を感じました。
師匠は、糖尿病と格闘しながら精進し「おしん横綱」と呼ばれた
元横綱・隆の里、故鳴戸親方です。惜しまれながら59歳で急逝
しました。師の薫陶と相撲哲学が稀勢の里の中で真摯な姿勢と
なって引き継がれているのでしょう。
一方、朝乃山の恩師は、元富山商業高校相撲部監督の故浦山
英樹さんです。初場所中に教え子の幕下優勝を見届け40歳の
若さで亡くなりました。朝乃山の四股名は恩師の名前に因んで
朝乃山英樹です。本名は石橋広暉ですから、四股名に込めた
師への強い思いを感じます。墓前に今後の飛躍と師の遺志に
報いる決意と覚悟を固く誓ったことでしょう。
稀勢の里と朝乃山には、今場所の活躍を予感させる宿命的な
巡り合わせを感じてしまうのです。だから、期待するのです。
かつて、大阪の朝日放送にいた時、御免祝いという行事に臨席
したことがあります。御免祝いとは、日本相撲協会が本場所の
開催を祝って報道関係者などを招き開く祝宴です。今春場所を
前にした御免祝いは2月15日に大阪市内で盛大に開かれたと
いうことです。大阪はさぞや盛り上がっていることでしょう。
春場所の開幕がいよいよ待たれます。心躍ります。
さて、3月の鞍田朝夫「話し方教室」は、5日と19日に開きます。
いずれも午前10時から富山県民会館の608号室で開講します。
5日が「わかりやすい表現で話す」、19日が「正しい敬語で話す」
が学習テーマです。入会前の見学を受け付けています。事前に
☎076-431-3248にご連絡いただければ幸いです。