2020年9月1日火曜日

日本語のバイリンガル

五木寛之さんの随筆集「大河の一滴」を読みました。21年前の 平成11年に初版が発行され、今年の6月には46版が発行された 超ロングセラーです。ふと立ち寄った書店で段積みされていました。 新型コロナで不安が蔓延する今だからこそ、五木さんの人生観や 価値観が改めて共感を呼んでいるのでしょう。 「生きるヒント」「人間の覚悟」「孤独のすすめ」など、五木さんの著書は 何冊か読みました。生き方や考え方に数多くの示唆を得てきました。 「大河の一滴」では、地方の方言と共通語に対する五木さんの随想を 興味深く読みました。概略は以下の通りです。 「私たちは英語やフランス語など外国語の習得に長い時間を費やすが、 もっと大事なことは、母国語である日本語、方言と共通語の二つを区別し、 片方では正しく美しい方言を磨きあげ、それを伝えていく。もう一方では、 ちゃんと努力して正しく美しい共通語を話せるように、子供のころから 教育していく。そして、家庭などの私的な場所では方言を喋り、一方、 公式な場面ではきちんとした共通語を喋ることができる。こんなふうに 日本語のバイリンガル、二つの言葉を自由に操ることができるように なったとき、日本の文化が表情豊かな奥行きの深いものになっていく のではないかと考えることがある・・・・・」 富山の方言のなかで生まれ育ち、アナウンサーを目指して標準語の 習得に苦闘した者の一人として、”日本語のバイリンガルたれ”という 五木さんの考え方に膝を打って共感・共鳴しました。 さて、9月の鞍田朝夫「話し方教室」は、6日と20日に開講します。 午前10時から12時まで富山県民会館608号室で開きます。 学習テーマは、6日が「初めてのスピーチで話す」、20日が「いい切り出し と結びで話す」です。教室の事前見学を受け付けます。 予め、☎076-431-3248 か Eメールkurata2347@gmail.comに ご連絡いただければ幸いです。