2022年8月1日月曜日

言葉と思考

先日、NHKのBS放送で言葉をテーマにした番組を見ました。 言葉は、人間だけが使い、私たちを人間たらしめた道具。その不思議に迫ろう。という主旨の番組でした。 ▼そもそも、言葉とは、大辞林によれば、人の発する音声のまとまりで、その社会に認められた意味を持っているもの。 感情や思想が、音声または文字によって表現されたもの。言語。と説明されています。 ▼番組では、言葉は単なるコミュニケーションの道具だと思っているかもしれないが、もっと大事な役割がある。というのが大テーマでした。 出演していた京都大学の藤田耕司教授によれば、言葉はコミュニケーションに役立つから進化しただけではなく、 もっと大事なこととして、われわれの豊かな思考を可能にした。というのです。言葉は思考の源泉だというわけです。 ▼藤田教授は、言語の進化と起源について研究している学者です。 人間は、言葉を使って物事を考える生き物で、言葉を持ったことによって複雑な現象を単語を組み合わせて理解できるものにした。 単語と単語を組み合わせてひとつのかたまりをつくる。それに、さらに単語を組み合わせてもうひとつの大きなかたまりをつくる。 これを繰り返すことによって大きな構造をつくっていく。これを言葉の階層構造というのだそうです。 言葉の階層構造に従って、私たちは物事を考えていき、その結果、非常に豊かな思考が可能になっている。ということです。 ▼つまり、人は言葉によって複雑な思考ができるようになり、他の動物とはまったく違う歩みを始めた。 文明を築くことができたのも言葉のおかげだ。というわけです。 ▼では、思考とは?、大辞林には、考えること。また、その考え。とあります。 ▼鞍田朝夫「話し方教室」では、毎回受講生にスピーチの練習をしてもらっています。 何を話すか、どんな言葉を組み合わせて表現するか、どんな筋道で話を展開するか…、あれやこれやとスピーチに備えて考えることは、 恰好な思考の訓練にもなっているのではと思います。 ▼さて、8月の鞍田朝夫「話し方教室」は、7日と21日に開講します。 学習テーマは、7日が「話し読み練習法で話す」、21日が「整話練習法で話す」です。 入会を検討される方の事前見学を受け付けます。予め、☎076-431-3248 か Eメールkurata2347@gmail.comへご連絡いただければ幸いです。