2015年7月1日水曜日

習うより慣れよ

先日、久しぶりに結婚披露宴で乾杯の発声と挨拶をしました。
緊張しました。ちゃんとやらなければ・・・という思いが強すぎた
かもしれません。緊張の実感を意識しすぎ、だんだん口の中が
乾いてきて、歯切れの悪い挨拶になってしまいました。
一般的に、人前で話す時に緊張する原因はいくつかあります。
失敗することへの不安がある場合、逆に、いいところを見せた
いという気負いがある場合、事前の準備や練習が十分でなく
自信が持てない場合、などです。
緊張感が高じると、手足や声が震え頭の中が真っ白になって
言いたいことが十分に言えなくなってしまう状態になることが
あります。いわゆる“上がる”という状態です。
人前で話す時には、誰でも多かれ少なかれ緊張するのです。
問題は、緊張していることを自覚しつつ言いたいことをきちん
と言えるかどうかです。できれば、普段から緊張する体験を
数多くしておくことが肝要です。緊張する体験を何度もしている
うちに、「緊張するのはいつものこと」と、自分の不安を認める
ことができるようになります。その「いつものこと」という自覚の
積み重ねが、そのうちに、「いつものことだから大丈夫」という
気持ちに変わっていくのです。緊張している実感に慣れている
ことが大切なのです。
鞍田朝夫「話し方教室」では、毎回、受講生に短いスピーチを
実践してもらっています。事前にしっかり準備し十分に練習を
した上で2分間のスピーチをしてもらっています。たかが2分、
しかも小人数の人前ですが、緊張することだろうと思います。
しかし、緊張していても言いたいことをきちんと話せるように
なってもらうことが教室の目標です。何かを身につけるには、
数多くの経験を積んで”慣れる”ことが最善の道なのだろうと
思います。「習うより慣れよ」なのです。
7月の教室は、5日と19日の日曜日に開講します。テーマは、
5日が「上がらないで話す」、19日が「話しかけるように話す」
です。午前10時から富山県民会館の608号室で開きます。
関心のある方の見学を歓迎します。事前に、076-431-3248に
お電話いただければ幸いです。