2019年6月1日土曜日

バスガイドの努力を惟う

先日、大学のクラス会で上京した折、「はとバス」に乗車し箱根と
富士山を巡りました。朝8時に東京駅に隣接する乗り場を出発し
夜7時に帰ってくる強行軍のバスツアーでした。箱根では、新緑
鮮やかな芦ノ湖を船で遊覧し、初めて訪れた富士山五合目では、
幸運にも頂上の威容を間近に見上げ、富士山の伏流水に水源
を発する忍野八海では、神秘的な湧水池を訪ねました。
この間、私達の旅を演出してくれたのが入社5年目の女性ガイド
でした。車窓の景色、由緒ある建物や場所、訪問予定の観光地
の関連情報などを、歴史的エピソードや豆知識を織り交ぜながら
乗客に楽しく紹介する話し方は実に心地よいものでした。プロの
鮮やかな仕事ぶりに感心しました。
処で、新人のバスガイドの研修はなかなか大変だと聞きました。
接客、言葉遣い、身だしなみ、挨拶の仕方、車両のバック誘導、
事故が発生した時の乗客の誘導、などなど多岐にわたっている
ようです。とりわけ、観光案内の研修は、発声、発音、滑舌練習
に始まり、観光地の地理や歴史に関する膨大な資料を暗記する 
ことが求められるといいます。また、車上実習では、ベテランの
ガイドが教官となり、「どこでどの観光名所や車窓の風景を案内
すべきか」などを厳しく指導されるのだといいます。
覚えたことや備えたことを、場に適った機転を利かせて楽しく人に
紹介していくことは容易なことではありません。暗記したことを単に
なぞるだけでは人に伝わりません。個性的で魅力的なバスガイド
には弛まぬ努力の跡が偲ばれます。さながら、霊峰富士の雪が
悠久の時を超えて伏流水となり、忍野盆地の八つの池に霊泉と
して湧き出して観光客を神秘の世界へ誘っているように・・・。
さて、6月の鞍田朝夫「話し方教室」は、2日と16日に開講します。
午前10時から富山県民会館608号室で開きます。学習テーマは、
2日が「上がらないで話す」、16日が「話しかけるように話す」です。
関心のある方の教室の見学を歓迎します。 ☎076-431-3248か
Eメールkurata2347@gmail.comに予めご連絡いただければ
幸いです。