2013年1月1日火曜日

秀才型と天才型について

何事も、形から入る人と本能から入る人がいるように思います。
例えばゴルフ。教えられた通りにフォームをチェックしながら
熱心に練習して徐々に上手くなっていく人。形から入る人です。
言うならば秀才型の人です。方や、フォームのことはさておき、
生来のセンスで巧みにボールを捉えて苦もなく結果を出す人。
本能から入る人です。いわゆる天才型の人です。
話し方についても同じようなことが言えるのではないでしょうか。
話し方の基本に従って周到に準備し熱心に練習して着実に
上手になっていく人。秀才型の人です。方や、基本は気にせず
自分流の話し方で不思議に人を惹きつけてしまう能力と魅力を
持った人。天才型の人です。
問題は、形から入るにせよ本能から入るにせよ、それだけでは
頂を極めることはできないということです。最終目標は十分に
達成できないのです。形には本能が、本能には形が十分条件
として必要なのです。そのための努力が求められるのです。
秀才とは、努力の賜物として備わった優れた才能のことを言う
のでしょうから、秀才と呼ばれる人は努力しているはずです。
一方、心のどこかで「天才は、努力しないでもできる人」だと
私たちは考えがちです。しかし、天才も努力しているのです。
「天才とは、努力し得る才だ」というゲーテの有名な言葉があり
ます。天才と呼ばれる人は努力できる人だと言っているのです。
もちろん、天才には生れながらの優れた才能が備わっています。
しかし、優れた才能も磨かなければ光らないもののようです。
天才にも努力が必要なのです。そして、秀才も天才も努力して
いるのです。努力あっての秀才であり、天才なのです。
あなたは、秀才型ですか、天才型ですか・・・
いずれにせよ、自らの資質を自覚し、形から入った人は本能を、
本能で勝負している人は形を、自分には足りない資質として
しっかり身につけるようにすることが大切なのだと思います。
秀才型の人は、天才型の人が持つ生来のナチュラルな本能に
学び、天才型の人は、秀才型の人のひたむきな努力の姿勢に
学ばなければならないのだと思います。
新年1月の鞍田朝夫「話し方教室」は「三段階話法で話す」と
「起承転結で話す」が学習テーマです。話し方の形について
考えたいと思っています。6日と20日の日曜日午前10時から
富山県民会館で開きます。関心のある方はぜひご見学下さい。
教室の概要は、富山県民会館のホームページに添付掲載して
ある要項をご覧下さい。