2024年5月1日水曜日

阿川さんの「話す力」に学ぶ

5月です。近所の桜はすでに葉桜です。日に日に新緑が濃くなっていきます。 生気みなぎる季節です。踏み出した新年度に芽吹きの風を見つけたいものです。 ▼阿川佐和子さんの近著「話す力」を読みました。 阿川さんといえば、平成24年刊行の「聞く力」が累計320万部の大ベストセラーだそうです。 今も売れているといいます。そこで、関連の第2弾出版ということに相成ったようです。 ▼冒頭、「話す力」出版に至った理由が「ちょっと長めのまえがき」と題して紹介されています。 件の「聞く力」は、意外にも「話の切り出し方の参考になった」という読者の声が多かったそうです。 ならば、「話す」をテーマにまとめてみようということになった次第、とありました。 ▼阿川さん曰く、「話す」と「喋る」は少し違うかもしれない。 そして、日本人は概して「話す」より「喋る」ほうが得意なのではないか。 だが、気心の知れた友達とお喋りするのが上手で才能豊かでも、大勢の前で「話す」のが得意という人はさほど多くない。 ▼日本人はスピーチ下手なのかもしれない。阿川さんは米国でそれを確信する経験をしたといいます。 米国では、保育園の子供たちが自分の宝物を皆にお披露目する日直制度があり、幼い時から自分の言葉でスピーチする能力を磨いている。 大学では「ディベート」という授業があり、ひとつのテーマについて二班に分かれて冷静に論戦を交わす訓練をしている。 ▼一方、日本人は、自分の意見を言う時にも相手の気持を忖度する傾向があり、率先して自分の意見を言うより周りに迎合してしまう。 でも、それも日本人の文化だとすれば、日本人だからこその話の切り出し方の小さな糸口があるような気がする。 ならば、どんな方法があるのか。件の「話す力」には、阿川さんの豊富な経験と広い人脈から得たヒントが数々紹介されています。 ▼鞍田朝夫「話し方教室」では、平成22年の開講以来、 日常的な小人数の会話ではなく、人前でしっかりメッセージを発信する為の「話す力」をつけることを教室の目標にしてきました。 受講生から「何を話すか」悩むという声を多く聞きます。 阿川さんの「話す力」に、学ぶべき示唆があるように思います。思わぬ芽吹きの風を見つけることができるかもしれません。