2013年6月1日土曜日

かいつまんで話せるということ

見たこと、聞いたこと、読んだことを「かいつまんで話せる」という
ことは、話し上手であるための必須条件です。肝要な能力です。
町で見かけたこと、人に聞いたこと、新聞や雑誌に書いてあった
ことなどを自分なりに咀嚼し自分なりの言葉で説明できることは、
相手に分かりやすく話せるということに他なりません。とりわけ、
人に聞いたことを「かいつまんで話せる」という力は、話し上手に
なるためにぜひ身につけていたい基本中の基本です。
「話し上手は聞き上手」という諺があります。
この諺には、相手が気持ちよく話せるように気配りしながら聞いて
あげることができる人こそが”話し上手”なのだという意味と、人の
話から有益な情報をうまく取り込み話ができる人が”話し上手”だ
という両方の意味があるのだろうと思います。話す人への配慮や
気遣いについては兎も角として、人の話を聞いてその内容を自分
なりに要約して表現できるということは、聞いたことが理解できて
いるということです。人の話をただ聞いているだけでは、理解して
いるとは言えません。理解して聞いているということは、他の人に
自分なりの表現でもう一度その話ができるということです。つまり、
「かいつまんで話せる」ということです。
では、かいつまんで話せるよになるには、どうすればいいのか?
それには、伝えることを前提にした聞き方をすることが大切です。
つまり、相手が何を言おうとしているのかをつねに汲み取りつつ、
ポイントになる言葉などをメモしながら聞くようにすることです。
話の節目ごとに内容をひと言で言うとどうなるかを意識しながら
聞くようにすることです。
鞍田朝夫「話し方教室」では、受講生にスピーチの実践練習を
してもらい、全員にそのスピーチの感想を言ってもらっています。
聞くこと、感想を述べることも、話し方の有益な勉強なのです。
話し上手になる以上に、聞き上手になることが大切なのです。
6月の鞍田朝夫「話し方教室」は、「簡潔に話す」「具体例で話す」
を学習テーマに開講します。2日と16日の日曜日午前10時から
富山県民会館608号室で開きます。
関心のある方は教室を覗いてみてください。見学を歓迎します。