第95回全国高校野球選手権は、前橋育英高校の初出場、
初優勝で幕を下しました。富山県から初出場した富山第一
高校も、県勢として40年ぶりにベスト8進出を果たすという
頼もしい活躍ぶりでした。久しぶりに手に汗しながら熱戦を
テレビ観戦しました。
何事においても、ひたすら励む者にとって「飛躍の舞台」が
必ずあるように思います。とりわけ、高校球児にとっては、
大観衆の甲子園球場が試合ごとに成長し勝つたびに強く
なる「飛躍の舞台」のようです。
かつて「ミラクル新湊」と言われた新湊高校の活躍ぶりが
思い出されます。昭和61年のセンバツ大会のことでした。
1回戦では、優勝候補筆頭と下馬評の愛知の享栄高校を
破り甲子園初勝利。つづく2回戦は、東の横綱と言われた
千葉の拓大紅稜に起死回生の逆転勝利。準々決勝では、
あろうことか京都西のエースのまさかのボークを誘って、
14回の延長戦を制したのでした。
まさに「ミラクル新湊」でした。準決勝はさすがに力尽きて
敗れはしたものの、甲子園という舞台が、無名のチームを
あれよあれよという間にベスト4へ導いた「飛躍の舞台」で
あったことを強烈に印象づけた奇跡の連続でした。
特筆すべきは、その後の新湊高校の更なる飛躍ぶりです。
今では、つねに甲子園出場を争う富山県内の有力校となり、
これまでに夏5回春2回の甲子園出場経験を誇る伝統校と
なっているのです。
今大会でも、全国優勝した前橋育英をはじめ富山県代表と
して健闘した富山第一高校など多くのチームが、甲子園を
「飛躍の舞台」として日々成長する姿を見せてくれました。
高校野球を愛する富山県民の一人として、富山第一高校が
甲子園での大活躍を糧に更なる飛躍を遂げ、新しい時代の
幕を開けてくれることを夢みたいものです。
ところで、秋は人前で話す機会の多い季節です。話し方の
上達にも「飛躍の舞台」はあるものです。スピーチや挨拶を
頼まれたら尻込みせず、日頃の研鑚の成果を試す絶好の
機会として「飛躍の舞台」に臨みたいものです。
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「突然指名されて話す」をテーマに開講します。1日と15日
午前10時から富山県民会館608号室で開きます。
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