しゃべることと話すことは、少し違った能力のように思います。
例えば、喫茶店での友人同士の会話で中心的にしゃべって
いた能弁な人が、改まった席での挨拶で期待に反して訥弁
だったということが間々あります。おしゃべり上手が必ずしも
話し上手とは限らないということなのでしょう。トーキングする
こととスピーキングすることは別物なのかもしれません。
「しゃべる力」は、その人が生来持つ資質ともいうべき能力を
いうのだと思います。これに対し、「話す力」は、不断の努力
と訓練によってのみ身につけることができる力をいうのだと
考えます。いわゆる“技”とも呼ぶべき能力なのでしょう。
鞍田朝夫「話し方教室」は、スピーチや挨拶、プレゼンなど、
人前で言いたいことをしっかり伝えるのに必要な「話す力」を
身につけることを目標にしています。
「話す力」をつけるのに有効な訓練に「話し読み練習法」が
あります。書かれた文章を話すように読み、読むように話す
練習法です。新聞や雑誌などの記事を人に話すように読ん
でみるのです。普通体の文章を丁寧体に変え、長い文章は
複数の短文にし、難しい言葉は言い換えたり意味を補ったり
しながら読むのです。
繰り返し練習しているうちに話し方の基本が身につきます。
何度か同じ文章を話し読みしてみて文章への理解が深まり
自信が出てきたら、自分の言葉で自分らしい表現で話して
みましょう。話す力が確実に向上し、話し方が格段に上達
することと思います。
9月の鞍田朝夫「話し方教室」は、6日と20日に開講します。
午前10時から12時まで富山県民会館608号室で開きます。
学習テーマは、6日が前述した「話し読み練習法で話す」で、
20日は「話材を整理して話す」です。
教室の見学(無料)、大歓迎です。関心のある方は事前に、
076-431-3248にお電話いただければ幸いです。