2016年3月1日火曜日

「ナチュラル」をめざして

女優の吉田羊さんのインタビュー記事を新聞で読みました。
今年の目標は、多忙の中でも趣味の読書の時間を作ること
だそうです。曰く「本で言葉をたくさん吸収すると、人の気持
が汲めるようになると思う」のだそうです。
吉田羊さんと云えば、今やテレビで見ない日がないくらいの
人気女優の一人です。卓越した演技力とともに、美人であり
ながら押しつけがましくない「ナチュラル」な色気が魅力だ、
というのが定評です。
『ナチュラル』というアメリカの映画を思い出します。天才と
言われながらも不幸な事故に遭遇しプロ入りできずにいた
野球選手(ロバート・レッドフォード)が、35歳にして奇跡の
ルーキーとしてメジャーリーグで活躍することになるという
野球映画です。
タイトルの『ナチュラル』は「天性の才能の持ち主」の意です。
一方、辞書によれば、「ナチュラル」の意は、自然であること、
天然であること、飾り気や誇張のないこと、とあります。
吉田羊さんが、映画『ナチュラル』の主人公と重なって見える
ように思います。小劇場の劇団員として地道な活動を続けた
下積み時代。借金生活で泣く泣く結婚よりも仕事を選んだと
いう辛い過去。一昨年放送されたテレビドラマ「HERO」での
女性検事役を契機に一躍、脚光を浴びるようになった昨今。
まさに、映画『ナチュラル』での奇跡のルーキーそのままに、
『ナチュラル』な人の「ナチュラル」な物腰が独特の存在感を
醸し注目されているのです。
件の記事では、吉田羊さんを、凛とした佇まい、落ち着いた
話しぶり。一言で言えば、品の良い人だ。と評していました。
天性の演技力と「ナチュラル」な雰囲気は、成功するために
持ち続けてきた強い信念と読書で培った語感に対する柔軟
な感性の賜物なのでしょう。
鞍田朝夫「話し方教室」が、日頃の訓練を通じてそれぞれが
それぞれの「ナチュラル」をめざして琢磨する機会になれば
幸いです。3月の教室は、6日と20日に開きます。いずれも
午前10時から富山県民会館の6階608号室で開講します。
6日は「5W1Hで話す」、20日は「エピソードで話す」が学習
テーマです。興味関心のある方の参加をお持ちしています。
入会前の見学大歓迎です。事前に076-431-3248へお電話
いただければ幸いです。