切磋琢磨という言葉があります。辞書には、学問や人徳を
いっそう磨きあげること。また、友人同士がお互いに励まし
競い合ってともに向上すること、と語彙解説されています。
何事にも、ともに努め、ともに成長する仲間やライバルが
とても大切だということなのでしょう。
言葉の語源や由来を解説する辞典によれば、切磋琢磨
の出典は、中国最古の詩集「詩経」で、「切」は獣の骨や
角などを切り刻むこと、「磋」はそれらを研ぐこと、「琢」は
玉や石を打ち砕くこと、「磨」は磨くことを意味するとあり、
また、中国の古典「大学」には、「切するが如く磋するが
如しとは学ぶを云うなり、琢するが如く磨するが如しとは
自ら修むるなり」と「詩経」が引用されていると言います。
学ぶだけでは表面的であり、学んだことを自らに修めて
こそ人の修養が成る、と説いているのです。
自らに修めてこそ・・・つまり、努力して自分のものにする
ことこそが、もっとも肝心なことだということなのでしょう。
鞍田朝夫「話し方教室」では、上手な話し方をめざして
同じ志を持つさまざまな受講生が切磋琢磨しています。
年齢も違い人生経験も違う人達が、互いに刺激し会い
努力しています。ともに学ぶ仲間から得ることは多いと
推察します。自ら努め仲間から学び、自分にないものを
感じ取って自らに積み上げ、それを修練と習練によって
自分のものにする・・・教室が受講生にとってそのような
機会であれば、と願っています。
鞍田朝夫「話し方教室」、6月は5日と19日に開きます。
午前10時から12時まで、富山県民会館の608号室で
開きます。学習テーマは、5日が「上がらないで話す」で、
19日は「口癖を直して話す」です。
関心のある方の入会をお待ちしています。入会前の見学
を歓迎します。事前に☎ 076-431-3248 にお電話
いただければ光栄です。