辞書は引くもの、として利用してきましたが、今年は意識して
辞書を読むことに心掛けたいと思っています。
新聞記者の間では、「広辞苑は読むものだ」と、先輩記者が
新人記者に教えるのだといいます。広辞苑は、「国語辞典と
百科事典を一冊に」のコンセプトで1955年に初版が刊行。
その後、時代とともに広がった語彙を追加収録しながら改訂
が重ねられ、今月12日には10年ぶりに改訂された第7版が
発売されます。近年の社会や国際情勢を反映した1万語が
追加され約25万項目が収録されているということです。
辞書の改訂といえば、2013年に公開された映画「舟を編む」
を思い出します。「辞書は言葉という大海原を航海するための
舟である」というコンセプトのもと、辞書を編纂するスタッフの姿
を描いた三浦しをんさん原作の長編小説を映画化したもので、
主人公を演じた松田龍平の「まじめさん」ぶりがとても印象的
でした。今も蘇ります。
辞書には、多くの言葉が限られたスペースの中に簡潔で正確
に注釈されています。広辞苑の改訂版発売を機に、国語辞典
や漢和辞典、類語辞典、語源由来辞典、慣用句・ことわざ辞典
など身の回りの辞書を、単なる言葉を調べるツールとしてでは
なく、暇を見つけては眺めてみる読み物として触れたいと思って
います。
もっとも、辞書を読むことを趣味にしている人は多いようです。
「辞書を読む」プロジェクトという財団があり全国の書店を通じ
さまざまなフェアやイベントを開催しているようです。
辞書を読む・・・案外面白く、楽しいことのようです。使える言葉
が増えて、話し方の向上につながることでしょう。
1月の鞍田朝夫「話し方教室」は、7日と21日に開講します。
いずれも午前10時から富山県民会館の608号室で開きます。
学習テーマは、7日が「正しい敬語で話す」、21日が「起承転結
で話す」です。入会前の教室の見学を受付けます。歓迎します。
事前に☎076-431-3248にご連絡いただければ幸いです。