2月です。本格的な受験シーズンを迎え、”学問の神様”菅原
道真を祀る神社に合格祈願をする受験生も多いことでしょう。
富山県内でも富山市の於保多神社が菅原道真を祀っており
富山の天神様として崇敬されています。
そもそも、菅原道真が”学問の神様”として崇められるように
なったのはいつ頃からなのか??先日見たNHK・BS放送の
「偉人たちの健康診断」によれば、江戸時代に各地の寺子屋で、
頭脳明晰だった菅原道真にあやかりたいと道真を描いた掛軸が
掛けられたのがきっかけだということです。
番組では、菅原道真の勉強法についても掘り下げていました。
平安時代の教育は、文章を音読することが基本だったそうで、
道真も幼い頃から漢詩を繰り返し音読していたということです。
道真の勉強法の基礎は、漢詩の音読だったというわけです。
音読することは、目で文字を見て、それを解釈し、声に出して、
同時に自分の声を聞くことになり、黙読に比べて多くの感覚と
脳の全体を使った情報処理をしているので、脳を活性化する
効果があって頭が良くなるというのです。
道真はまた、自分の勉強法について「学問の道は抄出を宗と
なす」と、その極意を明かしているそうです。抄出とは、文章の
一部を抜き出すこと、つまり、抜き書きすることです。学問には
これが大切だと道真は言っているのです。抜き書きすることは、
抜くことと書くことを脳の前と後ろの部分を使って行なうために、
頭の回転を速くする効果があるのだというのです。
菅原道真の天才脳は、「音読と抜き書き」という勉強法によって
鍛えられたのでしょう。この「音読と抜き書き」は、話し方の向上
にも大いに有用だと考えます。
さて、2月の鞍田朝夫「話し方教室」は3日と17日に開きます。
午前10時から富山県民会館6階の608号室で開講します。
テーマは、3日が「話し読み練習法で話す」、17日が「ネタを
集めて話す」です。関心のある方のご参加をお待ちしています。
教室の見学を歓迎します。事前に☎076-431-3248か、Eメール
kurata2347@gmail.comにご連絡いただければ幸いです。