何事にも、思うような成果が得られず悩むことがあるものです。
しかし、悩むこと自体はそれなりに意義あることだと思います。
悩みの先にしか答えがないのですから・・・。
先日、受講生のひとりから以下のようなメールを貰いました。
「人から質問された事柄に対して、どう答えるべきか、どういう
話し方をしたら簡潔に伝わるのか、などを考えながら話すと、
つい『え~っと』になります。主語は言ったか、いつ、どこで、が
抜けていないか、文章は短いか、などが気になってスラスラと
喋れません」と、自分の話し方について悩みを吐露するもの
でした。
私たちは、人前で話すとき、「心境、思考、声」を動力源にして
います。緊張せず自信があるか、話す内容が決まっているか、
大きな声で歯切れがいいか、などを意識しながら話しています。
できれば、この3つの動力源がいつも完璧に揃っていることが
理想です。そして、話し方の学習や訓練ではそれを目指すこと
になります。しかし、それは決して簡単なことではありません。
よって、あれやこれやと悩み考えることになります。
悩みの先に答えの何某かがあるとすれば、まず1つ、あるいは
2つの動力源をしっかり身につけて安心の材料にすることです。
そうすれば、仮にどれかが不安定でも、残りでそれを補うことが
できます。つい出てしまう『え~っと』は確実に減ると思います。
例えば、自信がなく緊張していても話す内容がちゃんと決まって
いれば、あるいは、大きな声で元気に話すことができていれば、
自分なりの微かな手応えを感じるはずです。その積み重ねが
悩みの先に・・・確かな答えを見つけることになるのです。
さて、7月の鞍田朝夫「話し方教室」は、5日と19日に開講する
予定です。午前10時から富山県民会館の608号室で開きます。
学習テーマは、5日が「話しかけるように話す」、19日が「間を
取って話す」です。関心のある方の事前見学を受け付けます。
☎076-431-3248 か Eメールkurata2347@gmail.comに
ご連絡いただければ幸いです。