2020年11月1日日曜日

鬼滅の刃と呼吸法

先日ラジオで、明治大学の齋藤孝教授が人気漫画「鬼滅の刃」と呼吸法について話していました。 ▼「鬼滅の刃」といえば、アニメ映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が大ヒット中です。先月16日に全国公開されるや コロナ禍にも拘わらず興行収入が最速記録を伸ばしているといいます。評判に駆られて観てきました。確かに、様々なシーンで 呼吸を整えることが強調されていました。 ▼原作の「鬼滅の刃」は、鬼に家族を殺された主人公の竃門炭治郎が、鬼と化した妹を人間に戻すために闘う物語です。 齋藤教授によれば、人間が鬼をやっつけるには大変な集中力とワザが必要で、炭治郎は剣のワザと呼吸法をセットにして 闘っているというのです。全集中という闘うための呼吸法で集中力を高めているのだそうです。 ▼そもそも呼吸法とは、呼吸(息)のしかた、その方法とそれを使った訓練法のことをいいます。体の機能の向上を図るもの、 心の働きを活性化させるもの、心を落ち着かせるもの、心身全体の調和を目指すもの、等々があります。 ▼話し方においても呼吸法がとても大切です。吐く息で声帯を震わせて発声し、舌や唇、歯などをコントロールしながら発音します。 その際の呼吸法として横隔膜を使う腹式呼吸が最善とされています。齋藤教授には、「声に出して読みたい日本語」という著書が ありますが、発声発音を通じて腹式呼吸の訓練をすることをテーマにしているのだろうと推察します。 ▼声を出すことは全身運動です。発声発音するには様々な器官や筋肉を使います。教室で毎回やっている滑舌練習やコラムの音読は、 心や体を整えることにも役立ているかもしれません。 ▼さて、11月の鞍田朝夫「話し方教室」は、きょう1日と15日に開講します。午前10時から12時まで富山県民会館で開きます。 学習テーマは、1日が「ひとつだけを話す」、15日が「三段階話法で話す」です。入会を希望される方の事前見学を受け付けます。 予め、☎076-431-3248かEメールkurata2347@gmail.comへご連絡いただければ幸いです。