2021年9月1日水曜日
大舞台はダイブタイ?オーブタイ?
東京オリンピックに続いて、東京パラリンピックが開催中です。いずれも、アスリート達にとっては晴れの活躍の場、夢の「大舞台」です。
この「大舞台」という言葉をあなたは何と読んでいますか?「ダイブタイ」ですか?「オーブタイ」ですか?
▼「大舞台」は、もともと歌舞伎の言葉です。「オーブタイ」と読み、堂々とした演技のことを言いました。
しかし、最近は「ダイブタイ」と読む人の方が多いかもしれません。
▼放送では、「大舞台」の読みについて、「ダイブタイ」と読む人が圧倒的に多かったことから、
「活躍の場」の意味では「ダイブタイ」、古典芸能の場合は「オーブタイ」と、読み分けていた時期があったようです。
しかし、視聴者から「ダイブタイ」は間違いではないかという問合せがあったり、「ダイブタイ」を載せている辞書がほとんど無かったりしていることから、
最近は、「活躍の場」の意味の時は①「オーブタイ」②「ダイブタイ」、古典芸能の場合は◎「オーブタイ」、☓「ダイブタイ」としているようです。
▼そもそも、大をつけて程度の大きさを表わす言葉は多数ありますが、
読み方としては、「大」の後に漢語(音読み)が来ると”ダイ”、和語(訓読み)が来ると”オー”と読むのが原則です
例えば、ダイ=大家族、大事件、オー=大当たり、大広間、などです。
しかし、例外として、地震や火事などは漢語(音読み)にも関わらず、慣用的に”オージシン””オーカジ”と読みます。
▼「大舞台」も大+舞台(漢語)なので、原則に従えば「ダイブタイ」ですが、歌舞伎などの古典芸能では慣用的に「オーブタイ」と読ませてきたのです。
言葉は時代とともに変るものです。「大舞台」も、”ダイ”と”オー”の揺れの中でその時々の世論を映してきたのかもしれません。
▼さて、鞍田朝夫「話し方教室」は、富山県内のコロナ感染急拡大を受けて8月22日の教室を休講しました。
このところ県内のコロナ感染はやや減少気味ですが、富山市で12日まで「まん延防止等重点措置」が実施中でもあり、今月5日の教室も休講することにします。
今のところ、19日は予定通り開きたいと考えています。学習テーマは「初めてのスピーチで話す」です。
開講するかどうかのお尋ねや教室の事前見学の希望は、☎076-431-3248 か Eメールkurata2347@gmail.comへご連絡いただければ幸いです。
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