2025年8月1日金曜日
夏日、真夏日、猛暑日、酷暑日、そして、・・・。
8月です。暑い日々が続いています。毎朝の天気予報は、炎天下での外出を控えるよう呼びかけています。
夕方のテレビニュースは、全国の暑さランキングを連日のように報じています。
折しも、一昨日(7月30日)、兵庫県丹波市で最高気温41.2度を観測し、5年ぶりに国内最高を更新しました。
昔はこんなに暑くなかったよなぁ、と感慨一入です。
▼ところで、いつ頃から夏の暑さを固有の気象用語で表わすようになったのでしょうか。
因みに、最高気温が25度以上になった時の「夏日」は、1897年(明治30年)頃から使われ始めたようです。
当時の観測指標として「夏日(25℃以上)」が気象資料に登場すると言います。夏の実感は気温25度からだったのでしょう。
▼一方、今では毎日のように耳にする「真夏日(最高気温30度以上)」は、1962年(昭和37年)の日本気候表に正式に登場するそうです。
中高生の頃、気温が30度を超えると大騒ぎだったのを思い出します。1967年(昭和42年)頃から「真夏日」が広く使われたという記述もあり、
1960年代(昭和35年代)から1970年代(昭和45年代)にかけて定着したようです。
▼また、言い得て妙な猛烈に暑い日「猛暑日(最高気温35度以上)」は、2007年(平成19年)に気象庁の予報用語に正式に追加されました。
18年前のことです。以来、天気予報や気象情報で使われるようになったと言います。
▼そして、最近の新しい用語「酷暑日(最高気温40度以上)」は、2022年(令和4年)の8月に日本気象協会が独自に命名し発表したということです。
まだ、気象庁の公式用語にはなっていないようです。やがて、「真夏日」や「猛暑日」のように日常語になるのでしょうか。
▼言葉は生き物です。時代や文化、社会の変化とともにつねに生まれ変わり続けています。
夏日、真夏日、猛暑日、そして、酷暑日、そして、・・・。
奇しくも、地球温暖化の進行とその速さを証左するように、暑い夏の呼称が新用語として次々に変遷し定着してきているのです。
さて、酷暑日の次は??? 外に出た途端に思わず「暑ッ、凄ッ、辛ッ」と大声を出していそうです。
登録:
投稿 (Atom)