日本のプロ野球は、セパ12球団がそれぞれのキャンプを終えて
オープン戦が始まりました。本格的な球春の到来です。
朝日放送のアナウンサーをしていた時、高知県安芸市営球場で
行われていた阪神タイガースの春季キャンプやオープン戦を取材
したことがあります。江夏がエースで、田淵が4番バッターだった
頃のことです。始動の春にわくわくしたものです。
とりわけ、昭和49年のオープン戦では、彗星のように現れた掛布
の活躍ぶりに興奮しました。前年のドラフトで阪神に6位指名され
入団したばかりの無名のルーキーでした。その彼が、私用で欠場
した中軸選手の代役として出場した試合でヒットを連発、開幕1軍
入りを果たしたのでした。その後の活躍ぶりは周知の通りです。
掛布にとって、オープン戦での鮮烈なデビューはプロ野球人生を
決定づける運命の舞台だったのです。
ところで、オープン戦とは、さまざまな競技大会で公式戦の前後や
合間などに行われる非公式の試合のことです。日本のプロ野球で
は、公式リーグ戦の開幕を前に調整を目的にした交流試合として
本番さながらに行われています。
本番さながらの舞台は、それまでの練習の成果を試す調整機会
であり、確かな自信と潜在能力を引き出す絶好の訓練機会でも
あるのです。
かつて、結婚披露宴でのスピーチを目前に控えて本番さながらの
練習をしておきたいと久しぶりに教室を訪れた受講生がいました。
面識のある仲間の前で、人前で話す緊張感を自覚しつつ最後の
調整をしておきたいということだったのでしょう。もちろん、十分な
事前練習、十分な自主トレを積んでのオープン戦だったのだろう
と思います。
話し方の勉強にも、本番さながらに試してみる訓練機会があると
いいですよね。鞍田朝夫「話し方教室」を、事前練習の成果を試し
自信をつける訓練と飛躍の場にしてもらえれば光栄です。
3月の教室は、きょう1日と15日に開講します。学習のテーマは、
きょうが「ネタを集めて話す」、15日が「突然指名されて話す」です。
午前10時から昼12時まで富山県教育文化会館の5階会議室で
開きます。関心のある方は、ぜひ一度ご見学ください。歓迎します。
見学のご希望は、076-431-3248にお電話いただければ幸いです。
なお、4月からは富山県民会館608号室で開講します。
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