フィギュアスケートの浅田真央さんが惜しまれて現役を引退しました。
先日、某女性週刊誌が、「彼女は努力できる天才でした」と銘打って、
彼女のスケート人生の秘話を特集していました。少女時代から天才
と呼ばれたが、誰よりも練習する努力の人でもあったというのです。
奇しくも、プロゴルファーの松山英樹選手を「努力できる天才」として
某週刊誌が特集していたことがあります。フェニックスオープン直後
の2月だったと思います、プレーオフを劇的に制し米ツアー4勝目を
飾った松山選手の最近の強さと素顔を紹介していました。4勝目は、
日本人選手最多記録であり、コツコツと努力を積み重ねてきた結果
だろうと評し、近いうちのメジャー初制覇を期待させる内容でした。
浅田選手、松山選手ともに、ひたすら練習することによって生来の
非凡な能力を開花させた「努力できる天才」だというわけです。
プロ野球米大リーグでメジャー通算3000安打など数々の金字塔を
打ち立て、43歳の今日も活躍中のイチロー選手もまた、不世出の
天才だと思います。しかし本人は、「僕を天才と言う人がいますが、
僕自身はそうは思いません。毎日血が滲むような練習を繰り返して
きたから、今の僕があると思っています」と言っています。
大相撲春場所で、ケガを押して出場を続け新横綱として執念の逆転
優勝を果たした稀勢の里、遅咲きの大器いよいよ本領発揮の予感が
します。その稀勢の里、中学の卒業文集に「天才は生まれつきです。
もうなれません。努力です。努力で天才に勝ちます」と、自筆の一文
を残しているといいます。
努力とは、目標を掲げ、そこに到達するために邁進することと、辞書
にはあります。幸田露伴は著書「努力論」の中で、「努力よりほかに
未来をよくするものはなく、また、努力よりほかにわれわれの過去を
美しくするものはないのである」と書いています。
数多の天才は例外なく努力家のようです。況や、凡人の私達には、
何事にも日々努力・・・これしかないのでしょう。
さて、5月の鞍田朝夫「話し方教室」は7日と21日の日曜日に開講し
ます。いずれも午前10時から富山県民会館の608号室で開きます。
テーマは、7日が「上がらないで話す」、21日が「口癖を直して話す」
です。入会前の見学を歓迎します。事前に☎076-431-3248にご連絡
いただければ幸いです。