2018年12月1日土曜日

思考の極意

NHKのラジオ番組「深夜便」で、英文学者でエッセイストの
外山滋比古さんの話を聞きました。思いや考えを巡らす時
のヒントになる話がたくさんありました。
1983年に刊行された外山さんの著書「思考の整理学」は、
自ら考え行動することの大切さを説いたエッセイで、今も
大学生や若い社会人必読の書として人気のロングセラー
です。最近では、高校野球の根尾昂選手が愛読していた
ということで再び注目が集まっているといいます。
番組では、11月3日に95歳になった外山さんに、「100歳
人生はこう歩く」と題して、元気の秘密や思考を深めるのに
心掛けるべき秘訣などについてインタビューしていました。
外山さん曰く「余り後ろ向きなことは考えない。朝寝がいい。
レム睡眠は頭の中の余計な情報を掃除してくれる。忘れる
ことはよくないと言われるが、とんでもない、よく忘れれば
よく学ぶことができる。運動は、手足だけではなく、頭、目、
耳、口など動くところを全部動かすことが一番大切なこと。
とりわけ、口を動かすこと、言葉を使うことは健康にいい。
”三人寄れば文殊の知恵”と言うが、三人が寄って初めて
話が回転する。ほんとうは三人では足りなくて、もうひとり、
しかも、隣ではなく離れたところにいる仕事の違う人たちが
最低四人、気心が知れていて、めいめい違ったことをして
いる人たちが集まっておしゃべりをすると頭の刺激になる。
そうすることで新しいものが生まれてくる・・・。」
言葉による情操教育を永年提唱してきた研究者ならではの
思考の極意として心に残りました。
12月の鞍田朝夫「話し方教室」は、2日と16日に開きます。
午前10時から富山県民会館608号室で開講します。学習
テーマは、2日が「絵を描くように話す」、16日が「突然指名
されて話す」です。関心のある方のご参加をお待ちします。
見学を受け付けます。事前に☎076-431-3248か、Eメール
kurata2347@gmail.comにご連絡頂ければ幸いです。

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