NHKのラジオ番組「深夜便」で、英文学者でエッセイストの
外山滋比古さんの話を聞きました。思いや考えを巡らす時
のヒントになる話がたくさんありました。
1983年に刊行された外山さんの著書「思考の整理学」は、
自ら考え行動することの大切さを説いたエッセイで、今も
大学生や若い社会人必読の書として人気のロングセラー
です。最近では、高校野球の根尾昂選手が愛読していた
ということで再び注目が集まっているといいます。
番組では、11月3日に95歳になった外山さんに、「100歳
人生はこう歩く」と題して、元気の秘密や思考を深めるのに
心掛けるべき秘訣などについてインタビューしていました。
外山さん曰く「余り後ろ向きなことは考えない。朝寝がいい。
レム睡眠は頭の中の余計な情報を掃除してくれる。忘れる
ことはよくないと言われるが、とんでもない、よく忘れれば
よく学ぶことができる。運動は、手足だけではなく、頭、目、
耳、口など動くところを全部動かすことが一番大切なこと。
とりわけ、口を動かすこと、言葉を使うことは健康にいい。
”三人寄れば文殊の知恵”と言うが、三人が寄って初めて
話が回転する。ほんとうは三人では足りなくて、もうひとり、
しかも、隣ではなく離れたところにいる仕事の違う人たちが
最低四人、気心が知れていて、めいめい違ったことをして
いる人たちが集まっておしゃべりをすると頭の刺激になる。
そうすることで新しいものが生まれてくる・・・。」
言葉による情操教育を永年提唱してきた研究者ならではの
思考の極意として心に残りました。
12月の鞍田朝夫「話し方教室」は、2日と16日に開きます。
午前10時から富山県民会館608号室で開講します。学習
テーマは、2日が「絵を描くように話す」、16日が「突然指名
されて話す」です。関心のある方のご参加をお待ちします。
見学を受け付けます。事前に☎076-431-3248か、Eメール
kurata2347@gmail.comにご連絡頂ければ幸いです。
0 件のコメント:
コメントを投稿