ある日の教室の練習スピーチで、自分の話すアクセントに
逐一直しを入れてくる友人の話を紹介した受講生がいます。
二人で東京の街を歩きながら何気なく話した一語一語にも
そのつどアクセントの間違いを指摘されたということです。
もともとアクセントに強い関心を持ち入会した受講生ですが、
さすがに、親しい友との和やかな談笑にしたいのに、話す
前に一瞬考えてしまい、しゃべれなくなってしまったと苦笑
していました。
聞けば、その友人は、話し方だけでなく、化粧や着こなし
など、なにくれとなく忠告してくれる人で、いつも、そのアド
バイスは的確なのだといいます。この時も「せっかく話し方
教室に通っているのだから、普段からアクセントを意識する
ようにしなさい。」という、友情のアドバイスだったのだろうと
述懐していました。
確かに、標準語アクセントの習得には、普段から意識する
ことがとても大切です。というのは、標準語のアクセントを
マスターするには、基本的な幾つかの単語のアクセントと
品詞ごとの様々な法則を覚えることが必要です。その上で、
個々の語のアクセントを法則に沿って類推しながら話して
いくことになるのです。だから、普段から常にアクセントを
意識することがとても大切なのです。
鞍田朝夫「話し方教室」では、アナウンサー養成を目的に
している教室ではないので、敢えて、アクセントの学習に
力を入れることはしていませんが、毎回必ず行なっている
発声や発音練習、滑舌練習を通じて、標準語アクセントを
音感として自然に体得してもらえればと考えています。
さて、11月の鞍田朝夫「話し方教室」は、3日と17日に
開講します。10時から12時まで富山県民会館608号室で
開きます。学習テーマは、3日が「3分間で話す」、17日が
「具体例で話す」です。関心のある方の見学を受け付けます。
☎076-431-3248 か Eメールkurata2347@gmail.comへ
ご希望をご連絡いただければ幸いです。
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