2022年12月1日木曜日
人事を尽くして・・・
12月です。1年を振り返ってみる師走です。
「人事を尽くして天命を待つ」という諺があります。できることは全てやって、あとは天に任せるという意味です。
精一杯努力した上で、どんな結果になろうとも受け入れるという決意を表わす言葉として使われています。
▼結果を受け入れるという意味で感服した至言があります。スピードスケートの小平奈緒選手の言葉です。
「成し遂げることはできなかったが、自分なりにやり遂げることはできたと思います」。
2大会連続の金メダルを期待されて迎えた今年2月の北京五輪。500メートルで17位に終わった直後に吐露した心境です。
”成すこと”と”やること”を意味深長に峻別して自らを総括した清々しい真情に感銘を覚えたものです。
悔しさはあったと思います。しかし、そんな気持に折り合いを付けるだけの充実感があったのでしょう。
▼成すことができなかったという悔しい結果になってしまった点では、わが郷土の朝乃山も似たような心境だったかもしれません。
7戦全勝で文句なしに再十両昇進を決めたかった大相撲九州場所。6番相撲で不覚の黒星。
「悔しいが、切り替える」と誓って臨んだ7番相撲では万全な取り口で完勝し今年を締めくくりました。
関取復帰に望みを残したことに、さぞや安堵したことでしょう。
▼小平選手は、その後現役引退を表明し、10月に地元長野で行なわれた距離別選手権で8連覇して進化の余地を感じさせながら競技人生に終止符を打ちました。
一方、わが朝乃山は、十両に返り咲くことが昨日開かれた初場所番付編成会議で正式に決まりました。
いよいよ、大関に戻るために「人事を尽くす」日々が始まります。その先に「天命」としての横綱昇進があることを信じて精一杯の努力を期待したいものです。
▼さて、12月の鞍田朝夫「話し方教室」は、4日と18日に開きます。富山県民会館608号室で午前10時から12時まで開講します。
学習テーマは、4日が「話しかけるように話す」、18日が「絵を描くように話す」です。
入会を検討される方の見学を受け付けます。予め、☎076-431-3248 か kurata2347@gmail.comへご連絡いただければ幸いです。
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