2023年5月1日月曜日
チャットGPTで思うこと
5月です。最近、チャットGPTが話題です。テレビのニュースなどで頻繁に取り上げられており、利用者が急増中だということです。
▼チャットGPTとは、ユーザーが入力した質問に、人工知能(AI)がネット上にある膨大な関連情報を読み込んだうえ、
まるで人間のように自然な対話形式で答えてくれるサービスです。
文章の見事さや精度の高い回答が大きな話題となり、あっという間に世界中に広がり注目を集めているといいます。
▼チャットGPTは、自然な会話だけでなく、メールを作成したり、詩や小説を書いたり、料理の献立を考えたり、作曲したりすることも可能なのだそうです。
ただ、あまりに自然な文章のため誤った内容でも気づきにくく偽情報として拡散する恐れがあったり、
著作権がある文章に表現が同じか似通っていたりして、著作権を侵害する可能性が懸念されるといいます。使う側の見抜く力がいっそう問われるのでしょう。
▼昭和生まれの典型的なアナログ世代の身としては、こんなにもあらゆることが、AI頼み、AI任せでいいのだろうか。
便利の代償として失うものはないのだろうか。思考力の低下に繋がらないだろうか。などとついつい杞憂を抱きつつ、
地元の北日本新聞で連載中の小説「ゆうびんの父」にあった以下の件を思い出し改めて読み返しています。
▼「房五郎は、持ちこまれた仕事は何でもやった。漢籍も写した。仏典も写した。王朝和歌の注釈書も写したし、下総かどこかの庄屋の日記を写すこともあった。
<中略>この仕事は、房五郎に些少の筆耕料をもたらした。がしかし、それより大きなものをもたらした。知識である。<中略>
写すというのは、ただ読むのとわけがちがう。目で読む以上に手で読む。知識は全身に叩き込まれ、血や肉と化す。文字どおり「身につく」のである。」
▼便利な時代だからこそ、手で読むほどに労を厭わない「ゆうびんの父」房五郎の姿勢にこそ倣うべきことがあるように思います。
▼さて、5月の鞍田朝夫「話し方教室」は、7日と21日に開きます。富山県民会館で午前10時から12時まで開講します。
学習テーマは、7日が「上がらないで話す」、21日が「口癖を直して話す」です。
入会を検討される方の事前見学を受け付けます。予め、☎076-431-3248 か kurata2347@gmail.comへご連絡いただければ幸いです。
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