2012年10月1日月曜日

読むことと話すこと

私は、昭和4 7年(1 9 4 8年)にアナウンサーになりました。
新人としての最初の放送は、天気予報でした。次が、5分間の
短いニュースでした。つまり、読むことからスタートしました。
最近のアナウンサーは、話すことからスタートすることが多い
ように思います。時代の要請なのでしょう。しかし、アナウンサ
ーに限らず、人前で何かをしっかり伝える基本は、読むことに
よって修練されていくのではないかと思います。
新人時代に先輩から、「アナウンサーの仕事は、ニュースに
始まってニュースに終わる」のだと教わりました。それほどに、
読むことは、アナウンサーにとって重要な技能であり、極める
ことがとても難しいことでもあるという意味なのでしょう。
確かに、相手にしっかり伝わるように読むこと、自然な感じで
読むことは、プロといえども決して容易いことではありません。
一方、話すことも、人前できちんと伝わるように話すとなると、
これまた簡単なことではありません。ここで言う「話す」とは、
仲間内での「おしゃべり」のことではありません。気の張らない
友達などとの「おしゃべり」と改まった公の場での「話す」行為
とでは、求められるものが違います。
読むことも話すことも、人前ではとっても難しいことなのです。
話すように読めなければなりません。読むように話せなければ
なりません。一朝一夕にできることではありません。だからこそ、
訓練が必要なのです。最初は拙くても、しっかり読むことに日々
努力しているうちに、人に伝わる読み方になります。やがては、
話しているように自然な感じで読めるようになるのです。
話し上手への確実な道は、しっかり読むこと、伝わるように読む
ことへの不断の精進なのではないでしょうか。
10月の鞍田朝夫「話し方教室」は、「話材を整理して話す」と
「話し読み練習法で話す」が学習テーマです。7日と21日の
日曜日、午前10時から富山県民会館608号室で開きます。
関心のある方は、ぜひ教室を覗いてみてください。
教室の概要は、富山県民会館のホームページに添付掲載
してある要項をご覧ください。






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