2013年11月1日金曜日

神経質な言葉選び

ある日のラジオのニュース・・・「デートで山手線をたびたび
使ったという20代のカップルが、思い出の山手線の車内で
結婚式を開きました。」開きました?・・・間違いではないの
でしょうが、なんだか違和感を覚えます。
そもそも、結婚式は挙げるものです。ですから、この場合は、
「・・・結婚式を挙げました。」が妥当なのではないでしょうか。
もっとも、これはニュース報道なので、「20代のカップルの
結婚式が、思い出の山手線の車内で行われました。」という
客観的な言い方が最適なのではないかとも思います。
この他にも、放送を聞いていて少し違和感を覚えたのが、
ニュースをお送りします。」「番組をお伝えします。」という
アナウンサーの言い方です。・・・ニュースは、お送りすると
言うより伝えるもの、番組は、お伝えすると言うよりお送り
するもの、ですよね。また、ある日のニュースのスポーツ
コーナーで、サッカーの試合結果を伝えるキャスターが
ゴールを上げました。」?・・・上げるのは得点、ゴールは
決めるもの、ですよね。
これらの私の違和感は、あまりに神経質だと思われるかも
しれませんが、昨今、放送に限らず日常のいろんな場面で、
語感やニュアンスに無頓着な言い方が多いように感じます。
瞬時の言葉選びは難しいものです。だからこそ、日頃から
言葉選びには神経質でいたいものです。語感を大切にし、
適切な言い方を心掛けたいものです。
鞍田朝夫「話し方教室」では、毎回、スピーチの実践練習を
してもらっています。”神経質な言葉選び”の訓練機会として
臨んでもらえれば何よりです。
11月は「短いセンテンスで話す」「わかりやすい表現で話す」
を学習テーマに開講します。3日と17日の午前10時から
富山県民会館608号室で開きます。
関心のある方は、ぜひご見学ください。お待ちしています。





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