米大リーグのイチロー選手が大記録に挑む姿に心躍ります。
先月15日には、ピート・ローズ選手が持つメジャー歴代1位
の4256安打を日米通算で抜き、記録更新中です。そして今、
メジャーでの通算安打3000本という金字塔に挑んでいます。
偉業達成まであと12本です。
ところで、ノンフィクション作家の小松成美さんが、2001年の
11月にメジャー1年目を終えたイチロー選手にインタビューし
書き下ろした「イチロー・オン・イチロー」によれば、1999年の
シーズン序盤に西武の西崎投手から打ったボテボテのセカン
ドゴロがイチロー選手の打撃の転機になったようです。
確実にボールlを捉え、かなり高い確率でヒットになるはずだっ
た打球が最悪の凡打に・・・。次の瞬間、嘘のように目の前の
霧が晴れ、「ああッ、これなんだ!」と、”ある感覚”を掴んだと
いうのです。その時の”ある感覚”が、その後のイチロー選手
の打撃の核になっているといいます。不可能を可能にしてきた
イチロー選手の凄さの原点が悔しい失敗から得た確信だった
とすれば、それはとても意味深長なことです。
稀代の天才打者が手に入れた特別な”感覚”と比ぶべくもあり
ませんが、何かに励んでいる過程で「ああッ、これなんだ!」と
得心することが私達にもあるように思います。又、そのことが
きっかけになり、俗に云う「ひと皮むけた」姿に進化することが
あるように思います。
話し方についても、似たようなことがあるのではないでしょうか。
日々の訓練で、悔しい思いとそれに向き合う真摯な努力を繰り
返しているうちに、思わぬ飛躍と脱皮のヒントを見つけることが
あるものと信じます。鞍田朝夫「話し方教室」が、話し方の核に
なる特別な”感覚”を見つける機会になることを念じます。
7月の鞍田朝夫「話し方教室」は、3日と17日の日曜日に開講
します。いずれも、午前10時から12時まで富山県民会館608
号室で開きます。学習テーマは、3日が「3分間で話す」、17日
が「ひとつだけを話す」です。
関心のある方の参加をお待ちしています。入会前の見学歓迎!
事前に☎076-431-3248にお電話いただければ幸いです。
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