2018年6月1日金曜日

備えと覚悟があれば・・・

日大アメフト部の選手による悪質な反則タックルの問題で、当該
選手と監督・コーチの記者会見を見て感じたことがあります。
事の真相や問題の深層はさておき、双方の言葉の力、話し方や
発言の説得力に雲泥の差があったことです。
あの差は一体何だったのでしょうか。偏に、記者会見への備えと
覚悟の有り無しが大きな違いだったのではなかったでしょうか。
片や、反則に至った顛末を具体的で詳細な文書で準備し、自ら
の非を心から詫びる強い覚悟で臨み、片や、後手を踏んだ形で
慌ただしく然したる備えもなく臨み、しかも、謝罪の覚悟が曖昧で、
ひたすら弁解に終始した会見だったように感じました。
ところで、備えと覚悟は人前で話すときにも求められる要諦です。
今月の学習テーマ「上がらないで話す」と「口癖を直して話す」も、
事前の備えと覚悟が重要なカギのように思います。
上がり症か?そうではないのか?といえば、大方の人が上がり症
です。小人数の人前や友人の前ならそれほど上がらずに話せる
のに、大勢の人を前にしてのスピーチや改まった場所での挨拶と
なると上がってしまうという人がほとんどです。なぜ上がるのか?
それは、十分な準備と覚悟が足りないからです。
一方、人は誰でも何らかの癖を持っているものです。特に、話し方
で気になるのは「えー」「あのー」などの口癖でしょう。少なければ
気になりませんし、かえって話に味わいが出てよいかもしれません。
程度の問題です。「えー」や「あのー」を連発してしまうのは、準備と
覚悟不足のせいです。ついつい何を話していいかわからなくなり、
口癖を連発することになるのです。
しっかり準備し、それなりの覚悟があれば、上がり症と口癖は必ず
克服できるはずです。
さて、6月の鞍田朝夫「話し方教室」は、3日と17日に開きます。
いずれも、午前10時から12時まで富山県民会館の608号室で
開講します。見学を受付けます。事前に☎076-431-3248にご連絡
いただければ幸いです。

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