2018年7月1日日曜日

新聞のコラムに学ぶ

新聞のコラムは、いろんな意味で話し方の参考にすべき身近な
教材だと思います。主題の視点、話題の構成、短いセンテンス、
等々、言いたいことをわかりやすく表現する典型として話し方の
ヒントになると感じています。
コラムとは、新聞や雑誌の短い囲み記事のことです。もともとは
古代ローマ建築の石の円柱を意味する言葉だそうです。横書き
の英字新聞では縦型の余白ができることがあります。その余白
が円柱の形に似ていることから、その縦長のスペースに書く短い
記事をコラムと呼ぶようになったということです。因みに、日本の
新聞は縦書きなので、コラムは、横型の余白を利用した横長の
囲み記事になっているのです。
新聞のコラムは、限られた文字数で、要点を絞り、読者が内容を
すばやく理解できるように推敲に推敲を重ねて書かれています。
また、新聞の記事には個人的な考えが書かれることは基本的に
ありませんが、コラムには執筆者の個人的な考えや意見が書か
れています。それだけに、記事に比べて綿密なリサーチに基づく
客観的な視点が重要なのでしょう。社説を担当する論説委員の
知人が、社説よりコラムの方がずっと難しいと話していたことを
思い出します。
そんな、ベテランの新聞記者が熟考して書いているコラムから
話し方のヒントを学ぶべく、鞍田朝夫「話し方教室」では、毎回、
地元紙のコラムを全員で音読しています。コラムをしっかり読み、
その内容を執筆者の表現に倣って自分流に話してみることで、
話し方のいい訓練になると考えます。とりわけ、短いセンテンス
による話題の展開は大いに参考にしたらいいと思います。
ところで、7月の鞍田朝夫「話し方教室」は、きょう1日と15日の
日曜日に開講します。いずれも、午前10時から12時まで富山
県民会館608号室で開きます。1日は「短いセンテンスで話す」
15日が「三段階話法で話す」が学習テーマです。教室の見学を
受付けます。事前に☎076-431-3248にご連絡頂ければ
幸いです。

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