2012年7月1日日曜日

3分という時間

スピーチと言えば、なぜか「3分間」と相場が決まっています。
いわゆる「3分間スピーチ」です。
この「3分間」という時間には、どんな意味があるのでしょうか。
何か特別な不文律でもあるかのように、いろいろなケースで
「3分間」が長さの尺度として使われています。
例えば、3分で出来上がるカップめん、3分クッキングという
料理番組、3分間しか怪獣と戦えないウルトラマン、そして、
ボクシングの1ラウンドの試合時間、さらには、ラジオ体操の
第1、第2も運動時間がそれぞれほぼ3分です。公衆電話の
市内通話が3分間10円という時代もありました。
さて、それぞれの「3分間」の意味は?
カップめんや3分クッキングの「3分間」には、手軽で簡単に、
短い時間で、という意味がありそうです。一方、ウルトラマンや
ボクシングの1ラウンド、ラジオ体操の「3分間」には、これが
限界、これ以上は無理、この辺がちょうどいい、という意味が
あるように思います。
そして、「3分間スピーチ」の「3分間」にも、似たような意味が
あるのではないでしょうか。
つまり、話の内容を相手にしっかり伝えるには、1~2分では
不充分、4~5分では余りすぎ、なかを取って、3分ぐらいが
ちょうどいいということなのでしょう。確かに「3分間」あれば、
話したいことを相手に手短に伝えるのに十分だと言えます。
その意味では、公衆電話の市内通話が、かつて3分間10円
だったのは理にかなっていたように思います。
一方、「3分間」は、話を聞く側にとってもちょうどいい時間だと
言えます。人の話を真剣に聞くことはそれなりの労働です。
神経を張り詰めて人の話に耳を傾けておれるのは、せいぜい
「3分間」ぐらいだという説があります。退屈な話でも我慢して
聞いて貰えるのは「3分間」が限度だということです。
「3分間スピーチ」の「3分間」は、話すにも聞くにも、ちょうど
いい時間なのです。
従って、スピーチや挨拶は3分間が常に基本と考えるべきです。
しかし、人を惹きつけて3分間話すのは簡単ではありません。
訓練が必要です。3分間話す力を身につけることが大切です。
富山県民会館文化教室、鞍田朝夫「話し方教室」の7月の
学習テーマは、「3分間で話す」と「ひとつだけを話す」です。
関心のある方は、ぜひ教室をご見学ください。教室の概要は、
富山県民会館ホームページに添付掲載してあります。







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